積み木くずし一家その後も続いた不幸せ…結局、誰のせい?力作だが冗長だった2夜連続

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「2夜連続SPドラマ 積木くずし~最終章 ①と②」(フジテレビ)2012年11月23日と24日21時~

   俳優・穂積隆信が書いた本「積木くずし」は当時300万部の大ベストセラーになり、社会現象を引き起こし、連続ドラマになったテレビ作品は高視聴率を取ったが、彼の家庭は崩壊した。娘は自分をネタにして売ったと非行は止まず、穂積自身は教育評論家気取りで講演につぐ講演で家を空け続け、ドラマの評価も数字は取ったが、プロの批評家からは「ゲテモノ」扱いされて決して高くはなかった。
   今回の最終章はその後の穂積家の顛末である。安住信幸(中村雅俊)は1人暮らし、妻・美希子(高島礼子)は出奔の後に自殺し、娘の灯(成海璃子)も生まれつきの病が悪化して1人孤独に病死する。どこまでも不幸せの続く悲しい一家である。2人の死後に遺品から見つけた美希子の灯への遺書がドラマのベースになっている。
   美希子は極貧の生まれで、母親に「美貌」を売り物にして男に買われろとDV男の妾にさせられる。ロケに来ていた安住と愛し合い結婚するのだが、安住は彼女の過去は知らなかった。遺書の読み続けと同時に安住は美希子の故里を訪ね歩く。美希子が高利貸し男に騙されて安住を裏切った顛末やその後の転落で、貧しい生い立ちの女の金に纏わる哀しい性(さが)が明かされる。それなりの説得力はある力作だが2夜は冗長。2時間半ぐらいの1夜ものでよかった。穂積自身がチョイ役で出ていたのがご愛嬌だ。長年見続けた積木の家の不幸は、つまり主が聡明さに欠けていたからだろうと思える。

(黄蘭)

採点:0.5
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