2024年 5月 8日 (水)

殺された霜見誠さん本当の仕事は「仕手株解体屋」周囲に胡散臭い連中ウヨウヨ

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なぜか突然「殺人準備」始めた主犯・渡辺剛―誰かが裏で指示か

   週刊朝日は渡辺容疑者の犯行が大掛かりすぎる点に注目する。「渡辺容疑者は昨年11月ごろ、知人に依頼して空き地を購入させ、そこに高さ約2メートルのフェンスをめぐらせた後に重機で遺体を埋める穴を掘った。霜見夫妻をおびき寄せる『道具』として使った架空のパーティーも、『かなり精巧で、本物と見紛うパンフレットまで用意されていたらしい』(霜見氏の知人)。しかも、なぜ夫婦もろとも殺害しなくてはならなかったのか。

『そもそも渡辺容疑者は、11年7月ごろから宮古島で地元女性と一緒に暮らし、東京と行き来しながら釣り三昧の生活をしていた。それが、なぜ昨年9月に急に殺人の準備を始めたのか。捜査員も困惑している』(警視庁関係者)

   こうした疑念が広がる原因の一つは、霜見が持つ「人脈」の特殊さがあると、先の知人が証言している。

「霜見氏にとって大きな分岐点となったのは90年代末、仕手筋によく狙われることで有名な宝飾品会社の株で大きく稼いだことでした。『あれが人生を大きく変えた』と、本人も話していた。大物仕手筋の故・西田晴夫が絡んだともいわれ、以来、業界の<大物>たちとの交流が生まれ、曰わくつきの銘柄で稼いできたのです」

   なかでも指摘されるのが、宝飾品や高級時計などの販売会社A社との関係だ。A社は98年に発覚した、地方銀行による巨額不正融資事件の舞台として知られる。

   暴力団関係者にも多額の資金が流れたとされるこの事件で、A社の創業者X氏は特別背任罪で逮捕された。そんなA社に、霜見氏が管理するリヒテンシュタインのファンド『ジャパン・オポチュニティー・ファンド』が、07年と11年に出資しているのである。

   今回、霜見氏の事件が発覚する直前の今年1月中旬、それまで10円台前半で横ばいだったA社の株価が突如、40円近くまで急騰した。これには、当のA社関係者も首をかしげる。

「経営陣の誰もなぜ上がったのかわからず、社内は騒然としていました。当時、社内で意見が一致したのは、霜見氏がX氏のカネを持って来日し、株価を釣り上げたのではないかということでした。もともと霜見氏とX氏は近い関係だという見方がありましたから」

   この事件は、金銭トラブルで頭に来た直情径行型の男がカッとなってやったというような、単純な事件ではないようである。ぜひ取材を続けて闇の正体を解明してほしいものである。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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