2024年 5月 8日 (水)

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殺人スモッグ「中国では大気汚染で1年間に35万人以上が早死に」

   中国の大気汚染は「殺人スモッグ」といわれているようだ。『週刊文春』はその凄さをこう伝えている。

「北京在住十二年になる、フリーランスライターの小林さゆり氏は、『北京はこの十二年間で最悪の空気』と語る。
『冬の暖房はクリーン化が進んだとはいえ、石炭や練炭を燃やすのも一因でしょう。今年の冬は特に、近隣工場からの排煙が増しているのか、部屋の中で過ごしていても、燻されたような匂いがして、常にけむい。窓を閉めてもダメで、部屋の中でもマスクを二重にしています。街中は、白い靄がかかっていて、まさに五里霧中。バス停でバスを待っていても、数十メートル先も見えず、路線バスの番号も分からない。交通事故も増えていて、先日も高速道路で何十台もの追突事故がありました。うっかりマスクを忘れて百メートル先の店に自転車で買い物に行っただけで、気持ちが悪くなり、嫌な空気が肺の中に残る感じが半日、ずっと消えませんでした」

   北京大学公共衛生学院などが中心となってPM2・5の健康被害に関する報告書を公表したのは、昨年12月(2012年)のことだった。そのタイトルは「危険的呼吸」。報告書にはこう書いてある。

「〈もし汚染水準が改善しなければ、四都市(北京、上海、広州、西安)でPM2・5が原因で早死にする人は年八千五百七十二人に達し、早死による経済損失は計六十八億元(約一千億円)に上る〉
   だがこれに対し、米・ハワイ大学の環境研究家・薫良傑氏は、
『これはまだ控えめな統計といえる。中国では一年間に大気汚染により三十五万人以上が早死にしているといわれている』
   と、21CN新聞のインタビュー(一月十七日)で答えている。
   PM2・5は黄砂よりも微細な物質のため、気道上部や鼻だけではなく、肺や血管にまで入り込む。そのため、瑞息の悪化だけでなく、呼吸器疾患、脳卒中、心筋梗塞の死亡率も悪化させる」(文春)

   私事で恐縮だが、私の息子が昨年12月から北京で仕事をしている。マスクもなかなか手に入らないから日本から送ってくれとSOSが来ている。大気汚染、砂漠化は北京だけの問題ではない。大都市が抱える重大な健康被害は解決のしようがあるのだろうか。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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