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共同通信人事部長「女子大生ホテル連れ込み」記事も上司の説明もさっぱりわからん

   週刊文春に「就活女子学生をホテルに連れ込んだ『大手マスコミ』人事部長の名前」という記事がある。興味を持って読み始めたが、どうもよくわからない記事である。

   昨年暮れ、有名大学に通うA子さんは、企業説明会で知り合った共同通信総務局兼人事部長だった52歳の男(文中では実名)と知り合い、作文の添削をしてあげると呼び出された。夕食をともにし、その後、飲んだのだろう。終電がなくなり、タクシー代もなかった彼女は、男が「ホテルをとってあげる」という言葉を信じて(?)、ホテルの部屋に入ったところで、関係を迫られたというのである。

   ここにはどこまでコトが進んだのかは書いていないが、彼女は男の卑劣な行為が許せない、訴えたいと思い、男と会って話したが、彼女の気持ちは変わらなかったというのである。

   そこからがよくわからないのだが、男は上司にこのことを告白し、その後、部署から姿を消してしまうのである。本人も会社側も、彼女との件を知った上での処分なのかと思うと、週刊文春のインタビューに共同通信の三土正司総務局総務はその件は承知していないと答えているのだ。

   それに「単なる噂でいちいち調査します?」とまでいっているのである。藪の中である。男のほうは「合意の上」とでも上司をいいくるめているのであろうか。週刊文春は実名まで出して書いているのだから、相当な裏付けがあるはずである。

   それにしては大通信社の対応がはっきりしないのはなぜなのか。こうした噂が出ること自体、メディアにとって由々しきことなのだから、はっきり調査をして事実関係を調べるべきであろう。週刊文春はさらなる証拠を固めて追及するべきだろう。そうでなければA子さんが口を開いた甲斐がない。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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