2018年 7月 20日 (金)

<間違われちゃった男>
宅間孝行ワールド「昭和の下町」圧倒的に懐かしい…ご近所集まってきてみんなで昼飯いいなあ

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   いいなあ。羨ましいなあ。何がって、昼飯である。このドラマの中では、毎日、畳の座敷で2つ繋げて長くした座卓を囲み、大勢で飯を食うのである。大勢だけど家族ではない。舞台となっている寿司屋・寿司政の住人は姉妹が2人だけ。あとは親父の弟子やら、隣の風呂屋の夫婦やら、盗みに入って「間違われちゃった」男・沢木(古田新太)とその弟分・川村(中丸雄一)やら、その他、たまたま居合わせた隣近所の人や、なんでそこにいるのか分からない人などなどだ。

   そのじつに美味そうな昼飯を作っているのが風呂屋の奥さん・セツコ(石田えり)である。タマネギみたいな頭にハデハデ色のエプロンをして、いつもかいがいしく働いている。亭主の源太(大河内浩)と一緒にいっつも寿司政に入り浸っている。この夫婦がとってもお似合い、いい感じだ。また中丸雄一は、古田新太はじめ芸達者たちとの応酬で1歩もヒケを取らず早口のセリフをしゃべり、動きも自然で、頼もしい。

フジ「土ドラ」冒険の楽しみ「10日間の出来事を10回の話」

   ドラマは昨年(2012年)解散した劇団・東京セレソンデラックスの舞台「ぴえろ」がもとになっている。だから、場面は徹底して寿司政の中だけである。雑然とした小さい庭、店、座敷、2階の姉・秋子(戸田菜穂)の部屋、妹・春子(佐藤めぐみ)の部屋。古びた木造で、ちょっと小汚い感じもするけど、圧倒的に懐かしい。まさに「昭和」の世界なのだ。

   寿司政の親父(金田明夫)が死んでから10日間の話を全10回でやるというのも面白い試みだ。フジテレビの土ドラはいつも何かしら冒険をしてくれるのがうれしい。

   10日間の話ではあるが、見ているこっちは1週間に1回なので、8回目ともなれば、この昭和の下町に2か月も住んでいるような気がして、登場人物がみんな知り合いみたいな気分だ。寅さんの世界に通じるかも。

   脚本・演出は舞台と同じ宅間孝行。東京セレソンデラックスの舞台は「くちづけ」を中継映像で見たけど、正直、泣いてしまった。宅間は役者としてもすごく良かった。今度は映画化されて上映中だけど、2度は泣きたくないから見に行かない。宅間さん、ごめんね。(フジテレビ系土曜日よる11時10分)

(カモノ・ハシ)

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