2024年 5月 1日 (水)

女性向けAVヒット中!「身近な優男」「クンニのアップ」「甘い言葉」「ゴム装着シーン」がお約束

来店不要なのでコロナ禍でも安心!顧客満足度1位のサービスとは?

英国・公共放送では「スタジオで本番」一般から選ばれた素人カップル

   週刊ポストのほうは「女たちが好きなアダルト・ビデオ」特集。まずはリードでこう書いている。<前号の『あなたの知らない妻の「秘密」』特集は大きな反響を呼んだ。中でも、過去1年間にオナニーをしていた女性の割合が、40代で74.1%、50代でも53.2%という数字は衝撃的だった。そして今、レディコミや官能小説と並び、彼女たちの格好の『オカズ』になっているのは女性向けアダルト・ビデオである>

   女性向けのAV最大手が「SILK LABO」という会社で、3000本売れれば大ヒットといわれるAV冬の時代に、1万本のセールを記録した作品もあるという。男優は「エロメン」と名付けられ、一徹、ムーミン、月野帯人は「エロメン三銃士」と呼ばれているそうだ。一徹主演のヒット作「Filled with you」(UNDRESS)はこういうストーリーである。

<約100分間で展開されるのは若い男女の遠距離恋愛ドラマ。地方に住む女が久しぶりに恋人に会うために上京する。恋人の男は車で東京駅に女を迎え、横浜にドライブし、オープンカフェでランチを食べ、観覧車に乗り、シティホテルに泊まる。
   窓際でロマンチックな夜景を眺めるうちにキスが始まり、ソファに移動して少しずつ服を脱がし、そのままセックス。 1回目のフィニッシュを迎えた後、お風呂でイチャつき、部屋でフルコースの食事をし、ベッドへ…。翌日、東京駅に恋人を送った男は車のハンドルにもたれかかり、寂しげな表情を浮かべる…>

   男性向けAVがストーリーよりも男の性欲の露骨な表現を重視してるのに対し、こうした作品は恋愛ドラマの体裁にこだわり、セックスに至る手順をきちんと描き、恋人同士の甘い雰囲気や女性が愛されている幸福感を強調するそうだ。したがって決まり事がある。

「男優は身近な優男」
「クンニをする男優をアップで映す」
「甘い言葉を多用し、淫語や言葉責めはナシ」
「『ハードキス』が基本」
「バキュームフェラはなし」
「顔射、潮吹きはNG」
「結合部のアップはなし」
「ゴム装着シーンが必須」

   あくまでも女性がしてほしいセックスに徹している。女性が感じるのはもちろんだが、男も結構興奮するそうである。

   英国の公共放送では「セックスボックス」という番組が始まったとも報じている。<スタジオに設置された3~4メートル四方のボックスの中で、カップルが放送中に実際に交わる。そして、箱の中でいかなる営みがなされたか、どんな快感を得たか―について、作家やセックスセラピストから質問を受けるという番組である>

   カップルたちはヤラセではなく、一般から選ばれた素人だというのだから驚くではないか。こうして見てくると、性に貪欲なのは女性たち、それに高齢者たちのようである。

   読み比べた結果、私は実用性もあり興奮度もちょっぴりある週刊ポストに軍配をあげたい。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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