2024年 5月 3日 (金)

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「餃子の王将」実はトラブル続きだった会社の内情!創業家に不透明なカネと怪しい人脈

   『週刊現代』はカネがかかる事件取材はやらないのかと思っていたが、編集長交代で取り組む姿勢を見せている。拍手したい。餃子の王将の社長・大東隆行氏(享年72)が早朝、何者かに射殺された事件は、いまだ手がかりが掴めないようである。

   大東社長は人望もあり、酒も飲まず、人に恨みを買うような人柄ではないといわれている。そこで週刊現代は創業家に注目し、取材を進めていくうちに「カネとオンナ」問題があることを突き止めたという。創業者の加藤朝雄氏が京都で小さな中華料理店を始めたのが67年。大東氏は創業者の義弟で、店を手伝い始めた。順調に成長してきた王将だったが、93年に朝雄氏が68歳で急死した後からおかしくなったという。

   1年間のサラリーマン社長時代をはさみ、94年6月に長男の潔氏が社長に就任した。同社の元幹部がこう明かす。<「バブルの末期、カネの流れが不透明な不動産投資や融資が増えたんです。先代(朝雄氏)から付き合いのある京都の不動産会社Kを通してのものでした。なかでも問題になったのは、99年に大阪国税局に申告漏れを指摘された、いわゆる『戎橋事件』でした」>

   89年2月に大阪市中央区の王将・戎橋店の調理場で火災が起こり、店が入っているビルの上の階に住んでいたビル所有者の夫婦が焼死する事件が起きてしまった。

<「この夫婦の遺族と損害賠償で揉め、先代の指示もあって、そのトラブル処理をKに依頼した。
   そのためにKに支払った謝礼は1億円。Kは乱脈融資で大問題になった住専(住宅金融専門会社)からも100億円以上引っ張っていた、問題の多い会社でした。
   社長が潔さんに代替わりしてからの97年、王将は結局、戎橋のビルと土地を8億5800 万円で買い取ることになります。その時に、Kに支払った解決金1億円を不動産取得の経費として計上した。国税はこれに目をつけたんです」(元幹部)>

   さらに元幹部が続ける。<「戎橋の土地取得と相前後して、王将は福岡のゴルフ場運営会社に約90億円もの多額の貸し付けをしている。そして、このゴルフ場運営会社と、不動産会社の社長は同一人物だったのです。

   バブル期によくあった構図ですよ。何かをキッカケに企業が怪しい勢力に取り込まれ、際限なくカネを引っ張られるという。王将の場合、これらはすべて創業家とKのつながりで行われていた。

   こうした状況に義憤を燃やしたのが、当時副社長の大東さんを筆頭とする古参幹部たちだったのです」>

   限界だと判断した幹部社員たちは、件の90億円融資を世間に公表し、その経営責任を取らせる形で、2000年4月に潔社長を退任に追い込んだというのだ。そのことと今回の事件が関係しているのかどうかは、週刊現代も追及できてはいない。

   『週刊文春』ではK氏と書かれた人物にインタビューしているが、「大東氏のこともまったく知らないわけではありませんが、親しい付き合いはありませんでした」と当惑げに語っている。

   さらに王将創業家にはこんな問題も起きていた。ウクライナ出身の加藤カチェリーナさん(30)が潔氏の長男・貴司氏と結婚したのは03年のことだった。ところが、この結婚は悲劇に終わる。子供を連れて逃げるようにウクライナに帰ったカチェリーナさんを貴司氏が追ってきた。そして、「3人で暖かいところに行こう」と妻子をエジプト旅行に誘い出し、そこで息子とともに忽然と姿を消してしまったというのだ。以後、2人は杳として行方知れず。カチェリーナさんはもう6年近く息子に会っていないと嘆く。

   急速に成長した大手餃子チェーンの内情はかなり複雑なようだ。週刊新潮によれば、殺害に使用された銃は25口径だという。<「25口径は他の拳銃に比べて発射音が小さく、それが理由であえて選んだ可能性はなくはない。全弾命中させていることなどから考えて、プロ的な技術を持っている犯人像が浮かびあがります」(銃器評論家の津田哲也氏)>

   複雑な人間関係の深い闇の中から犯人が浮かび上がってくるのだろうか。こういっては何だが、興味深い事件ではある。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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