2024年 4月 30日 (火)

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弱腰外交見透かされたオバマ大統領!プーチンやりたい放題、習近平の妙に強気

   オバマ米大統領が23日(2014年4月)夜に日本に到着し、25日まで滞在する。安倍首相はようやく実現したオバマ訪日に多大な期待をかけていることは間違いない。だが、このところの米誌には『キツーイ』オバマ批判が多く載っていることを知っているのだろうか。

   『ニューズウィーク日本版』(4月22日号)の「頼りにならない超大国の行方」は一読の価値ありだ。<4月23日からのバラク・オバマ米大統領のアジア歴訪は、かつてなく重要だ。オバマを迎える日本、韓国、フィリピン、マレーシアの4カ国にとっては、待ちに待った訪問と言っていいだろう。(中略)

   だがオバマと膝を突き合わせて話し合う際、各国首脳の脳裏には正式な議題にはない疑問がちらつくのではないだろうか。

   「目の前にいるのは、本当にわれわれが知っているアメリカなのだろうか」という疑問だ。そう思うのも無理はない。最近のアメリカはさながら縮みゆく超大国だ。内戦が続くシリアに対し、オバマは12年8月、化学兵器の使用は「レッドライン(越えてはならない一戦)」だと発言。バシャル・アサド大統領の行動を厳しく牽制した。

   ところがアサドは、そんな警告などどこ吹く風と言わんばかりに、昨年8月にダマスカス郊外で化学兵器を使用。子供を含む数百人の市民が犠牲になった。明らかに「レッドライン」を超える行為だが、オバマは断固たる報復措置を取らなかった。(中略)

   「アラブの春」の支援にも無関心だ。そのせいもあり、10年以降に民主化運動が盛り上がったアラブ諸国の大半で、独裁体制が返り咲いている。

   オバマの「本気度」に疑問符が付いたのは中東だけではない。

   ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は先月、ウクライナの混乱に乗じてクリミア半島のロシア編入を宣言した。ヨーロッパで、特定の国が別の国の領土を奪うのは第二次大戦以来の出来事だというのに、オバマの反応は煮え切らなかった。

   アメリカとEUが対応をめぐって議論してる間に、プーチンはウクライナ国境に4万人規模の兵力を配備。クリミアに続いてウクライナ東部の町についても、「住民の希望に応えて」ロシアに編入する可能性が浮上している>

   オバマの弱腰外交は国内だけではなくEUでも不安を広げ、アジアにとっては死活問題になりそうである。

   アメリカの影響力が低下しているのはなぜか、その理由のうちオバマにはどのくらい責任があるのか、アメリカの影響力低下はアジアや中東、その他の地域の同盟国にとって何を意味するのだろうか、と問いかける。

<実はアメリカの政治システムは、大統領にさほど大きな裁量を与えておらず、大統領が下す決断の多くについて、議会や裁判所などが待ったをかけることができる。だが、それにはわずかながら例外があり、その1つが外交政策だ。(中略)つまりアメリカの影響力が低下していると見られていることの責任はすべてオバマにある>(ニューズウイーク)

   プーチンのウクライナに対するやりたい放題も、習近平の中国に対して煮え切らないのも、みんなオバマの弱腰のせいだというのである。

   次章「ためらうオバマ、揺らぐ日米同盟」の書き出しは衝撃的である。<昨年11月、スーザン・ライス米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)がジョージタウン大学で行った演説は、日本だけでなく韓国やベトナム、フィリピンの要人をも驚愕させた。

   ライスは「アメリカが中国に屈服すること」を恐れる同盟国をなだめるどころか、こう言い放った。

   「中国について言えば、私たちは大国関係の新しいモデルの構築を模索している。競争すべきところは競争するが、アジアおよびその他の地域において、双方の利害が一致する分野では協力関係を深めたい」(中略)

   ライスだけではない。オバマ政権は総じて、強行姿勢を強める中国との衝突が起きた場合は必ず日本を助けると明言するのを避けてきた。しかも、アメリカの国防予算は減る一方だから、東アジアでの戦略的柔軟性も損われる。『外交戦略のアジア重視の転換』など口先だけではないかという懸念が高まるのは当然だ。そもそもイラクとアフガニスタンの戦争で疲弊した今のアメリカに、世界のリーダーであろうとする意欲はない>(ニューズウイーク)

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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