2019年 9月 19日 (木)

子ども連れ去り5年間で1・5倍!狙われる「時間の隙間」下校時から1時間以降に空白

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   都会で真っ昼間に女児を連れ去る事件が増えている。今年1月(2014年)には神奈川県相模原市で小学5年生、札幌市では小学3年生、7月には倉敷市で小小学5年生と、いずれも幼い女の子が連れ去られる被害にあっている。

   小学1年生の生田美玲ちゃん(6)は雑木林でバラバラ遺体で発見された。まだ多くの人の目がある夕方の住宅街、それも女児の自宅からわずか150メートルほど離れたところだった。増える女児の連れ去りをどう防ぐか、守るかを探った。

街に見守りの目なくなる夕方の一瞬

   奈良市で10年前に起きた小学1年生の女児が殺害された事件をきっかけに、全国で子どもの安全を守る取り組みが進められてきた。9割にのぼる小学校で登下校時にボランティアや保護者による見守りが行われ、通学路の安全マップや防犯ブザー、不審者出没情報のメール配信など積極的な対策が講じられてきた。

   その成果が表れたのか、警察庁によると10年前の平成16年に141件だった連れ去り事件は、5年前の平成20年には63件と半分以下に減った。ところが、防犯意識がマンネリ化したのか、不審者側に悪知恵がついたのか、その後は徐々に増え始め、平成25年は94件と5年間に1・5倍と逆戻りしてしまった。

   この夏に起きた東京都内の連れ去り未遂事件も、商店が並ぶ普段は人通りの多い道だった。小学生の女児が一人で歩いていると、後ろから両腕をつかまれて駐車場に引きずり込まれそうになった。偶然に車で通りかかった人が声を掛けてくれたすきに女児は逃げることができ無事だった。

   腕に大きなアザができた女児は当時の恐怖をこう話す。「後ろを向いたら変なおじさんがいたんです。そのまま前を向いて歩きだそうとしたら、腕をつかまれグイって...。どうすればいいのか分からなくなって怖かった」。女児が通う小学校ではこの事件の直前に、プリントで「不審者に話しかけられたら大声で叫んですぐ逃げよう」と教えていたが、女児は「はじめてでできませんでした」と話す。目の前には「子ども110番」と掲示のある店もあったが、日曜日の夕方で休み。周辺に事件が起きていることに気付いた人はいなかった。

   遺体で発見された神戸市長田区の生田美怜ちゃん殺害事件も夕方に住宅地で連れ去られ、誰も気付かなかった。この地域で児童の見守り活動をしているリーダーの山本浩さん(79)は毎日目を配ってきた地域で事件が起きたことにショックを受け、「どうしたらこどもを守れるのかと考えたら、夜も眠れない」と話す。遺体発見現場周辺は人口減少が続き、5軒に1軒は空き家状態で、住民が不審者の行動に気付く機会が減少しているという。

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