2024年 4月 30日 (火)

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「週刊朝日」元編集長「社友資格剥奪・社関連施設立ち入り禁止」社説・コラム苦言にいじわる

   週刊文春は「朝日新聞OBが暴露『中国高官捏造手記』の波紋」について報じている。このOBは朝日新聞で『週刊朝日』や『月刊Asahi』副編集長、『週刊20世紀』編集長を務めた永栄潔氏のことだ。

   彼が3月に出した「ブンヤ暮らし三十六年」(草思社)の中で、月刊Asahiに89年から91年まで断続的に連載された「世紀のスクープ! 中国高官ディープスロートの極秘報告」が、実は翻訳者とされていた中国に詳しい日本人会社員が書いていたものだったと「暴露」したのだ。

   永栄氏は月刊Asahiに異動してきて、この連載を担当することになった。そこで訳者に挨拶に行ったところ、本人が<「あれは自分が書いたもので、タイトルは編集部が勝手に付けた」と明かしたので、私はこれが露見すれば朝日新聞が揺らぐ大問題になると思い、誰にも相談せずに連載を終了させた>というのである。

   これを読んだ朝日新聞出版(朝日新聞の子会社)の青木康普社長が激怒し、出版の役員が永栄氏を呼びつけ、なぜこのようなことを書くのかと詰め寄ったというのだ。

   この本を読むと、エリート集団の朝日新聞の中にも、人間的な人たちが多くいたことがわかる。朝日新聞の金看板を背負って威張り散らす人、理不尽な要求をごり押しする人、社論に異を唱える意見は読者といえども載せないといいきる人など、記者として鍛えられた冷徹な永栄氏の目を通して生き生きと語られる。朝日新聞が抱える病根が浮き彫りになる、まれに見る記者モノの傑作である。

   私は4月27日にビジネス情報誌『エルネオス』(6月号)の対談で永栄氏と2時間ほど朝日新聞について話し合った。そのあと永栄氏は「朝日に呼ばれている」といって出ていった。そのときのやり取りを私にこう話してくれた。

「社の最も苦しい時に、昔の話を持ち出して、社をさらに苦境に立たせる本当の意図を知りたい。マイルドにお書きだが、全編、反朝日で貫かれていると思わざるを得ない」

   この連載当時、月刊Asahiは朝日新聞の一部署だった。昔の話だろうが、これが事実なら大捏造事件である。永栄氏は週刊文春でこう語っている。<「朝日新聞出版の幹部が「手記に間違いない。中国に人を送り、確認した」と言っていると仄聞しました。もし本当に調査をしたならば、その結果を公表してほしい>

   当然のことであろう。週刊朝日の編集長だった川村二郎氏が『創』という雑誌に、朝日新聞の社説や記者のコラムが読者に分かりにくく叙述に工夫が足りないと寄稿したのを咎められ、昨年暮れに社友資格剥奪・社関連施設への立ち入り禁止処分を受けたと聞いている。

   社内外からの批判に耳を貸さず、痛いことをいうOBまで弾き出すのでは、もはや言論機関とはいえまい。自信を失った朝日新聞の末期症状に、安倍首相の高笑いが聞こえてくるようだ。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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