仕事ない、保育園はランチ抜き・・・ギリシャの窮状!あすは我が身か借金大国ニッポン
「イスラム国の性奴隷にされてました」少女告白・・・700人くらいの女の子が閉じ込められた
日本人の最大の欠点は忘れやすいことであろう。イスラム国にジャーナリストの後藤健二さんたちが「処刑」されてまだ5か月だというのに、メディアからイスラム国の情報さえ見ることは希である。政府の人質事件の検証も呆れるほどおざなりだったが、メディアは出たときはチョッピリ批判したが、すぐに忘れてしまった。
『週刊ポスト』は報道カメラマンの横田徹氏が見てきたイスラム国の惨状を報じている。昨年(2014年)8月3日深夜、イスラム国がイラク北部のシンジャールへ侵攻したため、クルド人の宗教少数派であるヤジディ教徒たちは町から逃げ出したそうだ。ヤジディ派はイスラム国から悪魔崇拝として迫害される存在で、当時、町の北側にあるシンジャール山に約5万人のヤジディ教徒が逃れたと言われる。ラマ(仮名)もその1人だったが、彼女はイスラム国に拉致されてしまった。彼女がこう話す。
<「連れていかれたのはモスル(イスラム国支配下にあるイラク北部の都市)の収容所でした。もともとキリスト教の教会だったんだと思います。壁に十字架が描かれ、聖書が置いてありました。
窓は毛布で塞がれていて、外の光は入ってきません。建物の中に700人くらいの女の子がいたと思います。私たちは戦闘員のレイプから逃れるために、『どうやって自殺しようか』と話し合っていました」>
だが、ラマは
<「同じ収容所にいた女の子と一緒に奴隷として売られて,兵士と強制的に結婚させられました。男は私たちを自宅に連れて帰ると、その日の晩、寝室で私たちをレイプしました」>
悲惨な体験を経てラマは現在、クルド自治区に戻り保護されているという。イラク北部某所で、ヤジディ教徒の救出活動を展開するハリド・ハジ氏と接触できたそうだ。シンジャール出身の元弁護士で、すでにこれまで約100人を救出してきたという。
<「奴隷にされた子からの電話やSNSでの連絡を受け、場所を特定し、現地に住む密輸を生業にする協力者に金を払って救出している」(ハジ氏)>
1人の救出に要する費用は拘束されている地域によって異なるが約5000ドル。クルド自治区政府などの援助もあるが、多くは被害者家族が捻出するという。悲劇の連鎖はどうしたら止めることができるのだろうか。少なくとも空爆のような力では止められない。世界の叡智を集めて早急に考えなくてはいけないのに、日本政府はそのような考えとは真逆の集団的自衛権を行使できるようにしようとしている。考え直したほうがいい。