2024年 4月 25日 (木)

トヨタ元常務の起訴猶予・即帰国にケネディ大使の圧力?一般米国人は同じ罪で懲役1年半

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   『週刊新潮』が違法な薬物の密輸容疑で逮捕されたトヨタ自動車のジュリー・ハンプ元常務役員が起訴猶予で釈放され、その日のうちにアメリカへ帰国したことに疑問を投げかけている。

   週刊新潮によると、ハンプ氏の密輸の手口は狡猾だったという。ネックレスと虚偽申告をしたうえ、オキシコドンを二重底に隠しており、逮捕時に見つかったのは57錠だったが、船便で送られた金庫の中に200錠以上入っていたそうだから、使用よりも罪が重い販売目的も疑われ、捜査員たちは公判で有罪にできると自信を持っていたという。

   だが、東京地検が下した判断は起訴猶予。今年4月(2015年)に観光で来日していた34歳の米国人は、滞在中のホテルに21錠のオキシコドンを送るよう手配していたとして逮捕・起訴されている。判決は懲役1年6か月、執行猶予3年の有罪だった。なのにハンプ氏は?と当然の疑問である。これにはケネディ駐日大使の力が大きいと、在日米国人ジャーナリストがこう話している。<「ケネディ大使は、内々に上川陽子法務大臣や法務省幹部に『犯意のない米国人を拘留することは日米関係に角を立てることになる』と伝えたそうです」>

   もちろんトヨタの「影響力」もあったのであろう。これって、沖縄で米軍兵士が犯罪を起こしたときによくあるケースだが、日本中が「沖縄化」、アメリカの属国化してきていることの証左である。

女性誌ががんばってる「安保法制反対」安倍政権やっぱりNOでしょ!と手厳しいぞ

   安倍首相が新国立競技場の見直しを発表した。『戦犯』である森喜朗氏を安倍首相自らが説得した。森氏も岸信介元総理を尊敬しており、安倍氏の後見人を自認しているから拗れることはなかったようだ。要は森氏に別の甘い汁を吸わせてやればいいだけだろう。

   だが、世論の反対が強いから見直すのだったら、はるかに世論の反発が強い安保法制の強行採決も見直し、撤回するのが筋であろう。保守派雑誌の週刊文春、週刊新潮がこの問題に異を唱えないのは仕方ないが、週刊現代、週刊ポストまで沈黙して反対の声を挙げないのはどうしたことだろう。女性自身や週刊女性のほうが積極的にこの法案へ反対する誌面づくりをしている。

   「美智子さま〈次世代への〉伝言と戦争への危機感 安保法制とブラック国家ニッポン 米軍のために病院から締め出される日 トンデモ法がやって来る!」(週刊女性)、「シリーズ人間/SEALDs『安倍政権、やっぱNOでしょ!』」(女性自身)と厳しい。一般男性週刊誌は恥ずかしくないのか。

   ところで、きょう17日(2015年7月)発売の週刊ポストから三井直也編集長が前編集長だった飯田昌宏氏に替わった。部数低迷に危機感を感じてのことであろう。

   今週号は引き継いだばかりだから致し方ないとは思うが、なめるように目次を見渡したが、これという記事はない。フライデーもしかりである。ちょっと気になったのは、NHK「ニュースウオッチ9」の前キャスターだった大越健介氏が「新潟県知事選に出馬」するという記事。泉田裕彦現知事を追い落とすために安倍首相が出すというのだが、もしこれが事実なら大越氏にはガッカリするが。

   フライデーが政治や社会問題に誌面を割くのはいいが、写真誌の創刊本来「役割」を忘れていないか心配である。週刊新潮があの中川郁子代議士と門博文代議士が居酒屋で酒を酌み交わしている現場を隠し撮りし、ご丁寧に中川氏の短いスカートから伸びた足まで接写したグラビアを見て悔しいとは思わないのだろうか。

   女性セブンではプロテニスプレーヤー・錦織圭(24)が都内の私立大学に通う女子大生(22)と、速攻の『ラブゲーム』に興じていたと報じている。焼肉を食べた後、錦織と彼女はホテルへ。滞在はおよそ4時間だったという。こうした張り込みスクープを見て、編集部は何も考えないのだろうか。

   そういえば週刊文春で中川氏が週刊新潮で「生足」と書かれたことに、「私、ストッキング穿いてますし!」と訳のわからない反論をしている。こんな人を国会議員にしておくことこそ税金の無駄遣いである。

「中学2年いじめ飛び込み自殺」一緒になってイジってたクラスメートたちの怖さ

   岩手県紫波郡矢巾町で中学2年の村松亮君(13)がいじめに悩んだ末に列車に飛び込んで自殺した。このいじめ自殺で問われているのは、学校側はもちろんだが、担任の教師の責任である。

   村松君たちは毎日、担任と「生活記録ノート」を交換しており、そこに村松君がいじめられていること、死にたいなどと書いていたのに、担任の女性教師は「元気を出して生活しよう。亮の笑顔は私の元気の源です」「明日からの研修たのしみにしましょうね」と<まともに取り合っているようには見えない>(週刊新潮)ことを書き込んでいたそうだ。この教師の評価は二通りあって、「熱心ないい先生」というものと「頑固で生徒の身になって考えてくれない」というものだ。

   また、週刊文春によれば、村松君についてのこんな同級生の証言もある。<「たしかに、私たちから見ても、亮君はいじめられキャラみたいな人だから皆もいじっていた感じで、いじめというわけじゃなかった。(中略)私には仲良くしているように見えてたけどな。亮君が深く考えすぎたというのもあると思う」>

   私にも子供の頃に経験があるが、本人がいじめられていると深刻に感じていても、傍からはそうは見えないことはよくある。だが、子供の世界は狭いものだから、そこからどう逃げればいいのかわからず、そのことだけで頭がいっぱいになってしまう。そうしたとき、周りにいる両親や教師たちがひと言声を掛けてくれれば救われる子供も多いはずだ。

   こういうことが起きると、学校や教師の責任だ、親が子供のことを見ていないからだと責任の押し付け合いが始まる。もういい加減にして、いじめの兆候があったら、すぐに父母を巻き込んで対処することを徹底するしか救う術はないと思う。

気をつけよう、暗い夜道と腹上死。貴ノ浪「大阪妻」の上で急死

   先週号の週刊新潮が週刊文春の記事に噛みついていることを紹介した。66歳で亡くなった三笠宮寛仁殿下の奥さん、信子妃(60)が「寛仁殿下の家庭内暴力で長い療養生活を強いられた」と話したことは<ひどい嘘>(週刊新潮)だと、寛仁殿下の長女・彬子女王(33)に語らせていた。

   これを受けて、週刊文春が「週刊新潮のひどい嘘」と噛みつき返している。寛仁殿下の家庭内暴力は事実であり、それに加えて、長女・彬子女王から信子妃に届けられる額が月10万円しかないことに触れないのはおかしいと反論している。そこには三笠宮家の当主争いが絡んでいるようだが、われわれ下々には尊いお方たちの争いごとはわからないことばかりである。

   このところ週刊新潮が気を吐いている。6月20日に43歳の若さで急逝した貴ノ浪こと音羽山親方の死が、「大阪妻とのコトに及んでいたときに腹上死した」ものだとすっぱ抜いている。

   そもそも音羽山親方は心臓に爆弾を抱えていて、04年に引退したのも「心臓が止まりかけての『ドクターストップ』によるもの」(相撲ベテラン記者)だったそうだ。その彼が午前10時からラブホで・・・。気をつけよう、暗い夜道と腹上死。

βカロチンのサプリはガン誘発!?酸化物質が増えて細胞や遺伝子損傷

   週刊新潮で秋津医院院長の秋津壽男氏が「がんになるのはどっち?」と解説している。ちと気になる記事である。たとえば「アジの干物と苺のショートケーキ」。これは塩気が多いアジだと、私でもわかる。「焦げた焼き魚とミディアムレアの牛ステーキ」ではどうか。これもステーキなど肉中心の食生活は大腸がんになりというのはよく知られているから、難しくはない。

   では、「鉄分やβカロチンのサプリを摂る人と摂らない人は」どうだろう。βカロチンの抗がん作用は認められているそうだ。約4万人の男女を10年間にわたって調査したところ、カロチン濃度が高いほうががんになりにくいことがわかったという。サプリとして摂取したときにはどうか。驚いたことに、摂った場合は体内の酸化物質が増えて、細胞や遺伝子を傷つけがんを誘発することが判明したそうだ。

   他にも、「すい臓がんを少しでも早期発見したいときには腫瘍マーカーかPET検査か」などの項目がある。気になる人は読んでみられるといい。

又吉直樹「芥川賞」の裏に出版界の事情!単行本はバカ売れ、「文藝春秋」増刷

   われわれの世代には忘れられない女優に若尾文子と浅丘ルリ子(75)がいる。若尾がいま再評価され、彼女の作品を上映している映画館が中高年で賑わっているそうだが、ルリ子が連載を始めた日本経済新聞の「私の履歴書」がおもしろいと週刊ポストが書いている。

   男遍歴をどこまでしゃべるのか。まず有名な小林旭との熱愛については、結婚まで小林が考えたが、ルリ子の父親に拒否されて終わったという。次には『憎いあンちくしょう』監督の蔵原惟繕氏。車で休んでいたとき、蔵原がスタッフと颯爽と歩いていたのを見て「なんて格好いいの」と熱い感情がこみ上げてきたという。

   これから石坂浩二との結婚生活と離婚が語られ、それ以外にも浮き名を流した男のことをどこまでしゃべるのか、目が離せないそうだ。

   蛇足。お笑い芸人の又吉直樹氏(35)が芥川賞を受賞した。おめでたいことではあろうが、ちょっと嫌な感じがするのも事実である。「火花」についてはさまざまな書評が出ているが、もちろん絶賛ばかりではない。又吉氏の力量は認めないわけではないが、出版界の事情が裏にあると思うのは私だけではないはずだ。

   綿矢りさと金原ひとみが最年少受賞した時を思い出す。私も珍しく受賞会場の東京會舘へ見に行った。会場は作家や編集者、取材陣で身動きできないほどだった。単行本はもちろんのこと、受賞作を掲載した文藝春秋(平成16年3月号)は初版刷り80万部、異例の増刷をして最終的には119万5000部を完売したという。

   又吉であの夢よもう一度ということかな。昔から芥川賞と直木賞受賞作は売れるといわれるが、これだけ本が売れなくなってくると、話題をつくればいい、売れれば何でもいいとなってはいないだろうか。この本が受賞にふさわしいと思えば、2作も受賞させる必要はなかったのではないか。そんなことを考えた。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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