2024年 5月 1日 (水)

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「笑点」新司会選びで桂歌丸の周到な計算・・・打ち合わせ通りきっちりやれるのは円楽じゃなく昇太

   お次は週刊ポストの記事。50年も続き、視聴率も高止まりしているお笑い番組「笑点」だが、このたび司会の桂歌丸(79)が体力の問題があって降板することになった。これだけの人気番組の新しい司会者は誰かに注目が集まっていた。大方の見るところ、後継者は三遊亭円楽(66)と思われていたのだが、フタを開けてみれば、春風亭昇太(56)というサプライズ人事だったと週刊ポストは報じている。

   この番組は立川談志さんが始め、初代の司会者は談志さんである。私も昔はよく見たものだが、いまはほとんど見なくなってしまった。談志さんもいっているように、ここの大喜利も含めて全部事前に何をやるかを決めてある。それをさもハプニングのように見せるのが出演者の腕の見せ所だ。そういう意味では、司会のいい悪いは番組の出来に深く関わるから、歌丸は慎重に選び、周囲に口外しないよう秘密裏に行われてきたのだろう。

   NHKスペシャルに出た歌丸が、先代の円楽が亡くなる前に電話をかけてきて、「後を頼む」と泣きながら頼まれたというエピソードも、円楽で決まりというムードを広め、円楽自身も次はオレと言い回っていたようだ。週刊ポストで歌丸はこう話している。

   <「まず若さ、明るさ。そして即興力があるわけですよ。あの方は新作落語をやりますよね。古典も『昇太流の古典』でやる。同じネタでも昇太さんがやるとガラッと違ってきちゃうわけです。
   笑点はこれから何十年も続けてもらいたい。そのために若い昇太さんを推薦しました」>

   多いなるマンネリの笑点は、私にはこれから何十年も続くとは思えないが、ここで落語の真似事を覚えた視聴者が、落語を聞きに寄席やホールに来てもらうきっかけにはなってきたし、これからもなってほしい。

   そして落語が分かるようになったファンは、みなこういうだろう。「立川談志や古今亭志ん朝の高座を生で見てみたかったな」

   もう遅いがね。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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