熊本城・石垣大崩落「清正も想定外」揺れ防ぐはずの栗石でかえって被害拡大!

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   熊本地震では、築城の名人と言われた加藤清正が築き、「決して崩れることはない」と言われた熊本城も大打撃を受けた。もっとも被害が大きかったのは、熊本城の代名詞である石垣だった。「同時代の城とくらべて、熊本城ほど高い石垣を重ねて築いたお城はちょっとほかにない」(全国の城の修復に携わってきた奈良大学・千田嘉博教授)という石垣の3分の1、64か所が崩落した。

   「現地を調査すると、すべての時代の石垣が被害を受けていました」「もっとも高い技術に到達し、日本の地震に備えていた熊本城の石垣がこれほど崩れてしまったのは大変なショックです」と千田教授は話す。

日本中の城が危ない

   石垣の研究者の西形達明・関西地盤環境研究センター顧問によると、石垣の大規模崩壊を招いた要因は「栗石(ぐりいし)」だそうだ。栗石は石垣の内部にあるたくさんの小石で、この小石とその隙間が地震の揺れを吸収すると言われてきた。しかし、熊本地震では栗石が大きな揺れによって液状化のような状態となり、水のように流れ出て破壊を推し進めたと見る。

   千田教授「いろいろな耐震の工夫をしていた石垣が耐えられないほどの非常に大きな地震だったということです。石垣の限界を超えていました。熊本城をきっかけに、全国の城跡の修復のあり方を見直すという転換点に来ています」

;*NHKクローズアップ現代+(2016年9月14日放送「名城はなぜ崩れたのか 謎のメカニズムに迫る」)

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