美しくも、毒がある熱帯の海の生き物たち
2017年06月03日06時00分
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フィリピン・セブ島のサンゴ礁は東南アジアでも有数の海の生物の多様性を誇る。ツバメウオやチョウチョウウオなどの色鮮やかな熱帯魚はもちろん、黒雲が沸くようにイワシの大群が集う。こうした激しい生存競争が展開する海は、毒を持つ生きものの王国でもある。知られざる毒の名ハンターがイソギンチャクだ。無数の触手でオニヒトデやオコゼを絡め取り、毒で麻痺させてからゆっくりと捕食する。羽衣をまとった美魚の、激しく危険な素顔に迫る。