だめ男にひっかかる恋愛体質女をまゆゆが好演
〈サヨナラ、えなりくん〉

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   これが最後の「AKB・渡辺麻友」の主演ドラマ。卒業後の進路は女優というまゆゆにとっては、ドラマの一本一本がまさに試金石。本作で演じる「さおり」は、純愛を夢見て日々男漁りに励む恋愛体質女。とにかく惚れた男に尽くすさおりは、男が切れないけれど幸せにはなれないだめんずウォーカー。最初は運命の恋人だと思ったのに、あれよあれよという間に化けの皮がはがれるだめんず達の憑き物を、まゆゆが成敗してくれる!というのが基本のあらすじ。白目をひんむく勢いで、まゆゆが男たちにごま塩をふりかけ肩を揺さぶると、世の中の「だめんず」「やりちん」達に憑りつく諸悪の根源「えなりくん」が飛び出すという寸法だ。「えなりくん」を演じるのは勿論「えなりくん」である。

   アイドルモードをとっぱらったまゆゆのコメディエンヌっぷりは、良い意味で「やりすぎ」感が全開。「こんな手にひっかかる女いるかっ!」と叫びたいような陳腐な手に、瞳をキラキラさせながら、しっかりきっちりひっかかるまゆゆ。全体的に、コント仕立てなのも相まって、デートシーンは数知れずだが、ベッドシーンや濃厚キスシーンはなしという、馬鹿馬鹿しさ突出系の深夜ドラマとなっている。

   今回のお相手は、「芸術のために」の一点突破で、ヌードモデルやらその先のアレコレをなし崩しに進めようとする腐れクリエイティブカメラマン(細貝圭)。最初は「ミューズになる!」とハートマークを眼に浮かべていたさおりだが、実は「ちょろい女」としてヌード写真をネットに流出されかけていたと知り......、ハイ、お仕置きの時間ですっ!

   デートの度の衣装チェンジはよく似合っているし、超シンプルなあらすじなので何も考えずに見られるところがマル。ゲスト俳優たちとの痛クサい掛け合いもテンポがいい。優等生アイドルでうっている普段の姿と、本編中でダメ男を罵倒するときの高低差もしっかり効いている。深夜ドラマは「芝居がかった」くらいのオーバーアクションがちょうどいいのだ。

安心安全なラブコメ

   前田敦子の「毒島ゆり子のせきらら日記」が、あっちゃんが「すぐヤっちゃう恋愛体質女」にあんなにハマるとは......というのが高視聴率の原因だったのだけれど、やっぱり、まだまゆゆはそこを求めちゃだめだよね。超恋愛体質女を演じる!と聞いたときから、すわ毒島路線?と待ち構えていたのだが、ふたを開けてみたら安心安全のラブコメだった。あっちゃんばりに「一皮むけた」姿はまた卒業後のお楽しみ、ということで。

   蛇足ですが、公式HPで毎週更新されるさおりのデート服(ブランド・着こなしポイント付き)はじつは女子にオススメ。もちろん超華奢ではあるのだけれど、小柄で凹凸少な目のまゆゆの体型は、十分一般人がコーディネイトの参考にできるのだ。しかも衣装はプチプラブランドがほとんど。相手に合わせて七変化なデートスタイル、本来想定している受け手にイマイチ届いていない気がするのが残念。個性派路線ではなく、清楚かわいい路線で、標準体型でも可愛く着られるデート服......必見です。

   (テレビ朝日、毎週日曜0時40分)

ばんぶぅ

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