2024年 4月 26日 (金)

北朝鮮は今日「戦勝記念日」 金正恩委員長の車列が移動、ICBM発射に備えて各国が警戒

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   今日27日(2017年7月)未明、韓国メディアは、北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長の車列が、北西部の亀城(クソン)へ向かっていることを、韓国やアメリカが確認したと伝えた。亀城は今年3回ミサイルが発射されたところで、新たなICBMの発射ではないかと、各国が警戒を強めている。

   韓国の東亜日報は24日、軍消息筋の話として、北のミサイルを積んだ移動式発射台の動きと、発射台を留めるコンクリートパッドの設置が確認されたと伝えていた。また今日、7月27日は、朝鮮戦争の休戦協定締結の日で、北朝鮮では「戦勝記念日」とされている。

   平壌では一昨日(25日)、朝鮮人民軍の大規模集会が開かれ、金委員長の言葉が伝えられた。「敵が無謀な挑発を再び行えば、我々の武力は侵略者を滅亡の墓に突き落とす」という、米との対決姿勢を強調するメッセージだった。

   アメリカでも、25日のワシントン・ポストが、「北朝鮮は来年にも、ICBMの壁を越えるだろう」と伝えた。国防総省の分析で、北は来年にも、核弾頭搭載可能なICBMを実戦配備する可能性がある、という内容だ。これまでは、2020年までかかるとされていた。

   北のミサイル技術の進歩は驚異的だ。昨年6月のムスダンの到達高度は1000キロだったが、この5月の「火星12型」は2000キロ、今月4日の「火星14型」は2500キロだった。わずか1年で、到達高度が2.5倍という驚くべき進化を見せつけた。

アメリカ、中国に新たな制裁へ

   危機感を強めたアメリカは、北のミサイル開発を止められない中国に対して、制裁に動き出した。ソーントン国務次官補代行は昨日(26日)、「違反をしていると思われる企業の新たなリストを作成している」と、北との関係が深い中国企業への制裁措置を近く発動させると述べた。

   共同通信の磐村和哉氏は、「朝鮮戦争の戦勝記念日の今日、新たな発射の可能性がある。前回はアラスカに届くかどうかというレベルだった。次はアメリカの心臓部に届く、射程1万キロ以上のものを目指すはずだ」という。

   これを裏付ける情報は幾つかあり、アメリカの北朝鮮分析サイトは、東海岸の新浦(シンポ)で、ミサイル発射型の潜水艦の動きを認めた。さらに、ウォールストリート・ジャーナルは、中国が北朝鮮国境に軍を配備していると伝えた。米が北を攻撃した場合への備えだと、記者は書いている。

   小倉智昭「技術の進歩は早い?」

   磐村氏「早いですね。長年人材を育ててきた成果だと思う」

   小倉「米が中国への制裁に動いている」

   磐村氏「米朝関係ではなく、米中関係になってきている」

   その後、発射に備えていたが、番組終了までに発射はなかった。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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