2018年 9月 23日 (日)

トウがたった窪田正孝に高校生は無理 ただのドタバタ劇に
〈僕たちがやりました 第1回~第3回〉(フジテレビ)

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   いくら漫画原作だからといって、実写のドラマに「矢波高校=ヤバ高校」や「凡下高校=ボケ高校」のネーミングでは見る気が萎える。しかも、高校生役の増渕トビオ(窪田正孝)の実年齢は28歳で、そりゃなんでも無理だろう。トビオはバカな仲間とつるんでいるが案外真面目な高校生で、好きな女の子・蒼川蓮子(永野芽郁)におずおずとキスした後で、「やらせてくれ」と求めてこっぴどく拒否される役だから、トウがたった窪田ではその純情さが似合わない。無理だ。
   虐められた仲間の復讐にガキっぽい手製のいたずら兵器を取り付けて、高みの見物をしていたトビオたちの目に、ヤバ高校の校舎で大爆発が起こる場面が飛び込んでくる。しかも死者まで出て大事件になる。OBのパイセンこと小坂秀郎(今野浩喜)が似顔絵手配されてしまう。彼はぐーたら金持ちで、トビオたち仲間に300万円ずつ逃走資金を手渡し、高跳びしようとするが空港で逮捕されてしまう。
   つまり、大昔からある、後先考えない若者の刹那的な生き方を描いた群像の現代版のつもりらしいが、いかんせん血糊のついた暴力場面はマネできても、肝心の人間が描けていないので、ただのドタバタにすぎない。最低でもセリフが見る者に伝わらなければならないのに、トビオの心の独白も仲間同士の掛け合いも、エロキューションが悪いのでくっきりとは聞こえてこない。演出家や編集スタッフの力量不足である。ただ1点、永野芽郁がすがすがしくて好印象である。
(放送2017年8月1日21時~)

(黄蘭)

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