2018年 7月 20日 (金)

<ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない>
偉大な漫画の実写版 山田孝之らの演技光る

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   荒木飛呂彦の大ヒットコミック「ジョジョの奇妙な冒険」第4部「ダイヤモンドは砕けない」を実写映画化作。美しい海辺の町・杜王町で不可解な変死事件が発生する。リーゼント頭の高校生、東方仗助は、触れるだけで他人のケガや壊れたものを直すことができる「スタンド」という特殊能力を持つ。変死事件も「スタンド」を使う者たちによる犯行だと知った彼は、仲間と共に町を守るために立ち上がる。

   監督は「土竜の唄」「無限の住人」のヒットメーカー、三池崇史。主人公東方仗助役は山崎賢人が演じる。共演には神木隆之介、小松菜奈、山田孝之、伊勢谷友介ら豪華キャストが集結したダークファンタジー。

   本作では虹村兄弟が登場するまでの物語、原作の内容でいうと4部のほんの触りだけが収められている。次回作では登場人物の背景がもっと深く描かれるのか見ものだ。

   というもの上映時間の関係なのか、仗助と広瀬康一、山岸由花子の関係性はまだ薄いままだ。片桐安十郎の「スタンド」を倒し、虹村兄弟に出会い、兄弟の秘密を知る。ここに行くまで、終盤はやや駆け足で話が進む。登場人物に感情移入している暇がないので、泣き所でもそこまでぐっとこない。

   肝心のスタンドの描写はどうかと言えば、「それなり」である。さほどアクションがすごいという訳でもなく、いかにもCGで出来ていますといった感じだ。

   見どころは俳優陣の演技だろうか。何より他の役者の演技より頭一つとびぬけて、片桐安十郎役を演じた山田孝之の演技が光っている。冒頭から伝わる凶悪犯の猟奇を、彼が見事に演じ上げている。主人公、東方仗助を演じた山崎賢人は、劇中の仗助本人の様に、若さと勢いと、そして家族への熱い想いだけは誰にも負けない。だが「俺、セリフをしゃべっています」といった口調や、わざとらしい仕草は否めない。

   物語の舞台・杜王町は本当に美しい。歴史ある建物も景色も、日本であるという感じがしない。舞台もだが、衣装も髪型もセリフも、漫画であるからこそのものだ。実際に日本の高校生がやれば不自然である。

   これだけ愛された偉大な漫画を、実写で忠実に再現すること自体が、不可能なのかもしれない。違和感を覚えるのは当然だ。これは邦画での「ジョジョ」の世界と、原作とはまた別で割り切って見ることをお薦めしたい。

おススメ度☆☆☆

PEKO

 
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