役にはまった俳優らが楽しく歌い笑う 昭和レトロなエンターテインメント
<土曜ドラマ「植木等とのぼせもん」>(NHK総合)

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   昨年の「トットてれび」の成功に味をしめたか、黒柳徹子の次は植木等に目をつけた。「植木等とのぼせもん」は、クレージーキャッツの植木等とその弟子・小松政夫を中心に描いたドラマ。"のぼせもん"とは博多弁で、"お調子者"とか"すぐ熱くなる人"という意味で、小松を指している。植木等を山本耕史、小松政夫を志尊淳が演じている。

   キャスティングが発表された時は、山本が植木等?? と違和感しかなかったが、実際に見てみると、容姿はともかく、話し方や声がよく似ている。しかも、「スーダラ節」など、歌唱シーンはご本人が歌っていたのでびっくり。かなり役作りしたのでは、と察する。

   小松役の志尊淳も、あの癒し系イケメンが小松の親分さん??? と山本以上に驚いたが、こちらも、思ったほど悪くない。ほかにも、クレージーキャッツのメンバーもサイズ感など似たタイプを連れてきたようで、スッと物語に馴染んでいけた。たとえば、ガチョーンでおなじみの谷啓を演じる浜野謙太は、俳優でもあり、ミュージシャンとしても知られ、2015年に解散したが、星野源のバンドSAKEROCKのメンバーでもあり、担当はトロンボーン。つまり、ちゃんと演奏しているわけで、その演奏姿がカッコイイ。今、日本で谷啓を演じられるのは浜野しかいないんじゃないかというほどの適役だ。

   植木等の父親役を演じるのは伊東四朗。伊東と小松といえば、70年代のバラエティ番組「見ごろ!食べごろ!笑いごろ!」で名コンビぶりを見せていた。「電線音頭」や「しらけ鳥音頭」で、当時の子どもたちに圧倒的な人気だった2人がこういうかたちで共演するのが嬉しい。物語が進むと、いずれ若き日の伊東四朗も出てくると思うが、いったい誰が演じるのか、今から楽しみだ。

   「トットてれび」と比べると、予算が少ないのか、「シャボン玉ホリデー」などのスタジオセットが少し安っぽいが、そんなことを差し引いても、歌あり笑いありのなかなか楽しいエンターテインメント作品になっている。

   それにしても、朝ドラ「ひよっこ」に、土曜時代ドラマ「悦ちゃん~昭和駄目パパ恋物語」、そして、この「植木等とのぼせもん」と、NHKは今、昭和レトロドラマがブームのようだ。連続8回。

(土曜夜8時~)

くろうさぎ

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