2018年 9月 25日 (火)

楽しみなTBSお得意「池井戸潤もの」1万人マラソンシーンや工場セットの懲り方素晴らしい
<陸王 第1回>(TBS系)

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   第1回の視聴率が14.7%とはおめでとさん。真裏に放送された「科捜研の女」スペシャル特番が10.5%なのでTBSはホクホクだろう。
   池井戸潤丸出しの斜陽中小企業再生原作ものだから、先が読めると言えば読める。今回は埼玉県行田市の100年続いた足袋屋「こはぜ屋」の4代目社長、宮沢紘一(役所広司)が主人公だ。銀行の融資担当・坂本(風間俊介)から新規事業を勧められてマラソンの靴を作ろうとする。地下足袋からの連想で思いついたのだ。
   初めに足袋の親指の周りを縫う特殊なミシンを廃工場で探す場面からリアリティがある。ただし、デカ面の役所広司の息子・大地が、イマドキの小顔青年、山崎賢人というのはちょっと似ていない。10000人を使ったという豊橋市でのマラソンシーンや、でかいスペースに人間がちょぼちょぼいる斜陽縫製工場の場面など、セット作りの大道具担当の凝り方が素晴らしい。阿川佐和子はご愛敬だが。
   「半沢直樹」などに比べると対立の構図もなく物語自体が地味で、その上、役所は舞台人なのでテレビドラマにはピッタリ来ないが、今後、マラソン青年たち(竹内涼真ら)との試行錯誤が描かれるとすれば、正月の箱根駅伝に向かって、絶好の素材である。TBSも計算がうまい。企業物のサクセスストーリーは往々にして薄っぺらなスポコンか、単純な勧善懲悪になりがちなので、どこまで個人個人をくっきりと描けるか、脚本家(八津弘幸)の力量次第である。(放送2017年10月15日21時~)

(黄蘭)

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