暗い時代の予兆か、座間・頭部切断事件 締め切りに間に合わなかった週刊誌が生きる道
習近平への危うい権力集中
最後に現代・近藤編集次長による中国情勢の分析。10月24日に第19回共産党大会が閉幕した。
話題は、今後5年間、中国を率いる「トップ7」の顔ぶれである。60代のイエスマンばかりを集め、習近平主席は、死ぬまでこの座を離さないと、国内外に知らしめたといわれている。
それに「ミスター・ギロチン」と畏れられた王岐山を「定年退職」させてしまった。これは、周恩来を終生切らなかった毛沢東と比べると、「度量も権謀術数も習近平は持ち合わせていない」(近藤)ということのようだ。
それほど習近平一人に権力を集中した中国は、長期的に見ると危ういと近藤次長は見る。
「習近平総書記は、スーパーマンではない。習近平書記がカゼを引いたら、すべてがストップするような国に中国がなるのだとしたら、習総書記が目指す『2049年(建国100周年)に世界一の強国になる夢』は、邯鄲の夢に終わるだろう」
今の日本に求められるのは、アジアの国と連携を深め、アメリカ、中国、ロシアの三大国と等距離を保っていくことだと思う。
アメリカに従属している安倍首相では、その舵取りはできまい。