2018年 7月 20日 (金)

低視聴率も当然 終始一貫つまらないドラマ
〈民衆の敵 最終回〉(フジテレビ系)

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   終始一貫つまらないドラマで、視聴率が1桁の低空飛行に終始したのもむべなるかな。筆者がもっとも違和感を持ったのは、主演・佐藤智子(篠原涼子)の言葉遣いである。ただの主婦が市議会議員に立候補して当選し、最後は市長にまでなるのだが、初めの頃のタメ口が終わりになってもそのままで、こんなことはあり得ないだろう。いくら学歴のない庶民主婦でも、ポストを得てからは、少なくともきちんとしたデスマス調で喋るはず。「貴女はバカか」。
   人気者の高橋一生を副市長に配して、終わりの頃には市長と2人で政治論を戦わせるのだが、なんとも鼻白む観念的な議論だ。「民衆の敵は民衆の中にいる」的な使い古された言葉は全く心を打たない。
   レールに乗っている身分に鬱屈して、藤堂誠(高橋一生)が裏の顔を持っているという設定も単細胞が考えたようなアイデアで、最後は国政に出てゆくって、お前、小泉進次郎が下敷きモデルか。
   サブタイトルの「世の中おかしくないですか」の疑問は真っ当なのだから、ここをもっとカリカチュアライズして膨らまし、徹底的に庶民のモヤモヤを喜劇で描けばよかったのである。
   篠原涼子の月9初登場を飾るには、もう少し力のある脚本家を起用するべきだったし、魑魅魍魎が蠢く現実の政治世界の後追いでは失笑を免れない。政治記者の平田和美(石田ゆり子)の描き方も中途半端にリアルで少しも皮肉が利いていなかった。全体で赤点!
(2017年12月25日21時~)

(黄蘭)

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