2018年 5月 27日 (日)

「セクハラ抗議」黒ドレス一色の女優たちに冷ややかな目

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   現地8日(2018年1月)、米ビバリーヒルズで第75回ゴールデン・グローブ賞の授賞式が行われたのだが、普段であればレッドカーペットに華やかな色彩で溢れる女優たちのドレスが、黒、黒、黒と、黒一色。

   今回のゴールデン・グローブ授賞式は、開催前から、どれだけの女優たちが黒いドレスを着るのかに注目が集まっていた。2017年のハリウッドは、何といってもハーヴェイ・ワインスタインのセクハラ、性暴力スキャンダルに揺れた。自らのセクハラ経験を公表するなど、次々に被害者としてカミングアウトする女優たちの動きは、「#MeToo運動」となって一般の女性たちにまで及んでおり、この流れはもう当分、止まりそうにない。

   そんな中、エンタメ業界におけるセクハラ完全撲滅に向け、「Time's Up」(もうやめよう)というスローガンのもと、オプラ・ウインフリーやリース・ウイザースプーンなどが中心となって、ゴールデン・グローブ授賞式に女性たちの無言の抵抗と団結を示す黒いドレスを着ようという呼びかけが行われていたのだ。

   そして当日、蓋を開けてみると、アンジェリーナ・ジョリー、ニコール・キッドマン、ペネロペ・クロス、キャサリン・ゼダ・ジョーンズ、ハル・ベリーなどベテランから、ケンダル・ジェンナーなど若手セレブまで一斉に黒いドレスで登場し、レッドカーペットは真っ黒け。賞の行方以上に、政治的主張の色彩が濃いイベントとなったようだ。

「私は知らなかった」というストリープの偽善ぶり

   だ性被害撲滅に対する女優たちの姿勢も一枚岩ではないようだ。例えばメリル・ストリープなど「私は何も知らなかった」として、性被害を訴える女優たちとは距離を置いた発言をしている。このストリープに対しては、1997年にワインスタインにレイプされたことを公表し、ハリウッドにおけるワインスタインスキャンダルの口火を切った女優の一人であるローズ・マックゴーワンが、「豚の怪物(ワインスタイン)と喜々と仕事をしたメリル・ストリープみたいな女優が、無言の抵抗として黒ドレスを着るなんてどうよ。実際、あなたのそのダンマリが問題なの!...あなたの偽善にうんざり」とツイートするなど苛立ちを隠さない。

   一方、黒いドレスを着て無言の抵抗を示す女優たちに対する一般人の反応はというと、「偽善的」「これまで長きにわたって、黙ってそのセクハラする男性たちと仕事をしてきたのは、彼女たち」「ただのパフォーマンスにしか見えない」と冷めた声が飛んでいるようだ。

Noriko Fujimoto(セレブ評論家)

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