2018年 7月 17日 (火)

田村正和「最後の眠狂四郎」老いは隠せないがファンは満足・・・孤独でニヒルな絵のような後姿
<眠狂四郎 The Final>(フジテレビ系)

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   美男子・田村正和も年齢には勝てない。稀代の素浪人、眠狂四郎を演じられるのも限界だというのだろう。The Finalとついた。最初から最後まで、田村の皮膚のたるみを見せないためか、明るい照明でのアップは映さなかった。全体にほの暗く、編み笠をかぶったままのシルエットが多く、正和ファンはじれったかろう。それでもカッコイイし姿も美しい。相変わらずセリフは聴きとりにくいが。

   狂四郎が江戸に帰ってきたのは、世話になった空然和尚が殺されたから。病死とされていたが、実は暗殺されていた。狂四郎を待ち構えていたのは妖術師の加賀美耀蔵(椎名桔平)で、実は狂四郎と関係ある人物であった。狂四郎はバテレンが女に産ませた呪われたあいの子で、子供の頃から差別の中で生きづらく育ってきた。

   老中筆頭の水野越前守の家来になっていた耀蔵は、狂四郎を「兄上」と呼び、「お待ちしていました」という。突然現れて狂四郎に「父上」と呼びかけた武家娘の操(吉岡里帆)は、この耀蔵の娘だった。かくして、狂四郎は最強の殺人者、彼と同じく円月殺法を使う妖術使いの耀蔵と対決するのだ。狂四郎を恋する文字若(名取裕子)も瓦版屋の金八(八島智人)もおなじみ、きらめく白刃もおなじみ。

   とにかく映像が美しい。柴田錬三郎が週刊誌に連載中の白黒の挿絵の通り、着流し姿の田村正和の孤独でニヒルな後姿が一服の絵である。売れっ子の吉岡里帆の武家娘はあまり魅力がなかった。(放送2018年2月17日21時~)

   (黄蘭)

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