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「米朝首脳会談」世界で一番わかりやすい金正恩のホンネ解説「マック平壌店でハンバーガー食べたい」
12日に米朝首脳会談が行われる。何だったのか、ここまでのゴタゴタは。ニューズウイーク日本版によると、この原因は至極単純で、<要するにトランプは準備ができていなかったのだ>。つまり、<大統領就任後から1年半、自分が偉大で史上最高の大統領だとアピールし続けていたら、リスクは高まりプレッシャーは増す。トランプは自分が準備不足だという現実に気付いて息苦しくなったのだろう>というのである。
実にわかりやすく、納得できる。では、金正恩のほうはなぜアメリカとの会談をやりたがるのだろう。外交評論家の宮崎正弘が自分のメルマガ「国際ニュース・早読み」(6月4日)でこう書いている。
<ワシントンポスト紙(6月3日)が真面目に伝えたのだ。米朝交渉の一歩前進をシンボライズするのは、金正恩が、北朝鮮国内にマックのチェーン店開店を急がせることではないか。
ソ連崩壊直後、マックがモスクワに店開きしたときに数千の市民が行列をつくった。それも極寒の雪の日だった。北京でも第一号マック開店日は、数千の列ができた。
マックは現在、世界120ヶ国、店舗数は37000を超える。金正恩が父親の金正日に連れられて北京へ行ったのはまだ子供の時だった。マックを試食したらしい。それで「いずれ平壌にも、マックのフランチャイズ展開」を潜在的に意識するようになったのではないか。
「フリードマン理論」という原則があるそうな。ニューヨークタイムズのコラムニスト、トーマス・フリードマンが1996年に言い出したことで、「紛争の当事国の双方がマックを開店させると、爾来、戦争が起きていない」
<フリードマンは実例として、1989年のパナマ、91年のインド・パキスタン、2006年のイスラエル・レバノン、2008年のロシアとグルジア、2014年のウクライナをあげている。偶然の一致でしかないが、これをジョークのようにコラム化する筆力も見上げたものだろう>
そうか、金正恩は、マックの平壌1号店でハンバーガーをいの一番に食べたいがために、米朝正常化を急いでいるのか。これも実にわかりやすい。