2019年 12月 9日 (月)

呆れた美化し過ぎのデヴィ夫人ヒストリー。彼女は普通の神経の持ち主ではない
<ファミリーヒストリー デヴィ夫人>(NHK総合)

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   旧姓の本名・根本七保子、現在の通称・デヴィ夫人。まず初めに感じたのは、自己顕示欲の強さは、時として、羞恥心をも跳ねのけるということである。つまり、彼女がインドネシアの故スカルノ大統領第3夫人になったいきさつが、まともな日本女性であれば、触れられたくない己の恥部であるのに、彼女はスタジオに現れて、むしろ自慢げに座っている。普通の神経の持ち主ではない。
   根本七保子の祖父母のルーツから説き起こしたのはいいとしても美化し過ぎ。生まれたのは西麻布の貧乏借家。彼女は17歳で水商売に入り家計を助ける。問題はそれ以後の描き方である。赤坂のナイトクラブのホステスで、美貌を売りにして財界政界のお歴々の相手をする中、インドネシアのスカルノ大統領に帝国ホテルのロビーで見染められ、インドネシアに来いといわれた。呆れた描き方である。外国の要人から恋をされたような美しい描写に驚嘆する。
   若いPやDが無知とも思えない。これは有名人デヴィとの取引なのか。スカルノへの貢ぎ物として差し出された人身御供を陰で操ったのは日本の商社マンである。年子の弟・八曾男(早稲田大生)が母・まさの死の2日後に自殺したのも、まるで母の死のショックとか説明しているが、とんでもない綺麗ごとだ。恐らく屈辱的な姉の存在とその彼女に学資を出してもらっている惨めさに絶望したのではないのか。しかも、革命で追われてからのパリ生活が、インドネシア国民から、どれだけ非難されたかにも全く触れていない。(放送2018年9月17日19時30分~)

(黄蘭)

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