ピエール瀧 来年には芸能界復帰!?「薬物は謹慎1年」が暗黙の了解なんだって・・・甘いねえ
第2のゴーンを防げ!社外重役増員ぐらいでできるかね?相変わらず能天気な日産
先週の金曜日(2019年4月5日)に京都へ行ってきた。嵐山の桜はまだ8分咲きだったが、渡月橋の周辺は桜が競い合い、春爛漫とはこういうことをいうのだと、しばし見とれた。
桜の数より多いのは、中国人を含めた観光客であった。渡月橋はさながら満員電車のようだった。京都にはそこここに着物のレンタルがあり、派手なピンク色の着物を着た中国人と思しき女性たちが、大股で歩いている。その手には、アイスや饅頭、トウモロコシが握られ、食べ終わればどこへでも投げ捨てていく。
京都には何度も来ているが、これほどの人間を見るのは初めてである。「観光亡国論」(中公ラクレ新書)でアレックス・カーが、観光地に総量規制と誘導対策をせよと主張している。ペルーのマチュピチュ、インドのタージマハル、ガラパゴス諸島はすでに入場規制をしているという。京都も早く手を打たないと、「そうだ、京都へいこう!」という日本人がいなくなるかもしれない。
私は、東京ハートセンター(東京・品川区)という病院は知らないが、心臓外科の第一人者といわれた故・榊原什東京女子医大教授の愛弟子の遠藤真弘理事長が2005年に開設した病院で、有名人たちがかかりつけにしているセレブ御用達の病院らしい。
この人気病院が、経営危機にあると週刊新潮が報じている。医療会社に対しての支払いが滞り、今年3月(2019年)からは、医師や看護師など全従業員への給料がストップしてしまったというのである。
これほどセレブ達が集う病院が傾いたのはなぜか。遠藤理事長の15歳年下の妻(62)のブランド好きのためだというのである。病院経営の素人なのに、経理を一手に握り、不明朗な支出を続けてきたそうだ。それが発覚したのは、グループ病院の「さいたま記念病院」の財務内容が調査されたことからだという。
この病院は、ハートセンターが小学館の子会社とタッグを組み買収したそうだ。理事として名を連ねている小学館の子会社の人間が調査を始めると、夫人が別の銀行口座を勝手につくって、病院の資金を私的に流用していたのが判明したという。
週刊新潮によると、病院経営というのは、利益率は3%程度で、思われているほど儲かるものではないそうだ。病院の中では、遠藤夫妻を排除し、経営を立て直す動きが出てきているようだが、患者たちに影響は出ないのか、心配である。
次は週刊現代から。社外取締役や指名委員会など、日産が外部の人間を入れて、ゴーンのような人間を出さないようにしようといっているが、ちゃんちゃらおかしいと書いている。日産の社外取締役は3人だが、元カーレーサーの井原慶子、今一人は元経済産業省の豊田正和、いま一人がルノー出身のドゥザンだそうである。
これでは、社内で何が起きているのか、どういう問題があるのかなど、分かるはずはない。単なるアリバイ作りといわれても仕方あるまい。先日、丹羽宇一郎元伊藤忠会長・元中国大使と会い、話を聞いた。彼もいくつもの社外取締役をやったが、とても他人様の会社のことなどわからないし、こういうものはやめた方がいいといっていた。
日産も、ゴーン体制でヌクヌク生きてきた連中が偉くなり、そうした人間はゴーンがどんなことをやっているのか知っていたはずなのに、何もいえなかった。ましてや社外の人間が口を出せることなどない。
丹羽は、トップに立つ人間は「会計」の勉強をするべきだという。社を運営していくのも、社のどこがおかしくなっているのかも、会計がわかれば見えてくる。今のトップたちは、会計がわからない人間が多すぎる。たしかにそうだと思う。