2019年 11月 17日 (日)

古市氏「芥川賞」騒動、「参考文献作家」木村友祐氏が一部報道に反応 「誤解や憶測に対する訂正」

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   社会学者・古市憲寿氏が著し、第161回芥川賞候補作となった小説「百の夜は跳ねて」の参考文献としてあげられている「天空の絵描きたち」の著者・木村友祐氏が14日(2019年8月)にツイッターを更新し、自身について取り上げた13日付けのスポーツ紙記事に反応した。

   古市氏の「百の夜は跳ねて」は参考文献の利用方法をめぐって、選考委員から辛辣な選評が寄せられ議論となっている。12日には匿名ブログで「要するに、古市さん、文芸誌に掲載されたが出版されていない佳作(編注:「天空の絵描きたち」)を探してきて、うまいこと翻案して小説書いたようである」と古市氏に対する批判的な憶測があがったが、木村氏は同日ツイッターで「違いますよう。古市さんが窓拭きに興味をもち、取材依頼があり、応じました。窓拭きの達人を紹介しました。古市さんはその取材をもとに書いてます」と古市氏の小説執筆の経緯を明かしながら、憶測を否定。さらに次のように続けた。

「窓拭きの細部以外は、ぼくの作品と古市さんの作品は別のものです。そしてぼくは、〝知名度がないゆえに作品を利用されたかわいそうな小説家〟ではありません。知名度はないけど」
「窓拭きが落ちて死ぬ、というエピソードなどの細部が似るのは、同じその達人から取材したからだし、実際に死ぬ人がいるから、仕方ないのです。選考委員の方々の批判は、それとは別角度のものかもしれませんが、窓拭きの描写に関しては、違和感はありませんでした」
「この件に関しては、『無名』のぼくのことを心配して下さるより、また小説云々より、街を歩いていて見かける、ガラスの反射熱を浴びながらビルに張り付いて窓を拭く人たちに想いを寄せてくれた方が、うれしいのです。こんなに機械化が進んでも、窓拭きは人力で、今も時には人が亡くなります」

   この一連の投稿を13日に取り上げたスポニチアネックスは「古市氏小説への批判に 参考文献作家が反論『違和感はありませんでした』」の見出しで報道し、「(木村氏が)選考委員の一部から批判が出ていることに反論した」としていた。だが同記事について木村氏は、

「『参考文献作家』です。窓拭きに思いを寄せてほしいと書いたことまで紹介して下さったのはありがたいのですが、ぼくのツイートは、誤解や憶測に対する訂正であって、『選考委員の一部から批判が出ていることに反論した』わけではありません」

と、上記一連の投稿が選評に対するものではなく、あくまで「誤解や憶測」に向けたものだったことを示した。

   その上で木村氏は、芥川賞選考委員からの古市氏に対する批判について、

「古市さんが、ぼくや窓拭きの達人に取材したことは、選考委員の方々は編集者から聞いていたと思われます。その上での批判は、題材に向き合う創作者の姿勢を問うていると思われ、これは創作者の誰もが自分のこととして一緒に考えるべきことでしょう。創作の根幹に関わるテーマだからです。もう言わない」

との見解を示している。

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