2024年 4月 24日 (水)

学校再開でも苦闘が続く教育現場を取材 オンライン授業、進路相談...先生の悩みは尽きない

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   新型コロナ対策の緊急事態宣言が5月25日(2020年)に全面解除されたことを受け、休校が続いていた学校の再開が始まったが、「新しい学校生活」に向け、教育現場では苦闘が続いている。

   東京都豊島区の千登世橋中学校では、生徒を午前・午後に分けて分散登校させ、さらに2年生は下足箱を使わず、来客用の玄関に外履きを並べさせた。少しでも登校時の密を避けるためだ。教室では机の左側にテープを張って生徒が右側にしか立てないような工夫。教卓のシールドに使われているビニール袋や支柱は学校備品の流用。先生が使うフェイスシールドも割り箸などを作った手作りだ。

午前・午後の分散登校、手作りの防護装置を工夫

   東京都台東区の白?高学・附属中学校でも分散登校だが、午前と午後で同じ授業を繰り返すとどうしても進みが遅くなる。そこで教室の授業を生配信、家にいる半分の生徒とオンラインで同じ授業を共有する取り組みを進めている。善本久子校長は「壮大な無茶。やりながら課題を解決していく」と語る。

   実施に先駆けて先生向けの講習会を行ったが、馴れない授業方式に先生たちも悪戦苦闘。講習中に、生徒たちが教材に勝手に書き込みができる機能が発見されるハプニングも。

   愛知県豊田市の童子山小学校では、晴天にもかかわらず傘をさして下校する子どもたちが。野田靖校長は「傘をさすことによって距離が保てる」と語る。

   進路指導の教師からは「進路相談が2カ月遅れているのに、志望校決定時期は例年と変わらない」という悲鳴も。

   小倉智昭キャスター「最初は休校がうれしくても、長く続くと不安になる」

   石黒賢キャスター「コロナで親子一緒の時間が多かった。料理、本、映画など、自分たちの興味を持てることをするのは勉強以上に大事かも」

   夏野剛(実業家)「受験を控えている子は勉強の必要性が分かっているが、問題は中一や高一。オンライン授業はプロの方がたくさんいるのに、どうしてその教材を使わないのか」

   尾木直樹(教育評論家)「合唱や合奏がないと音楽は評価のやりようがない。新しい評価基準を整備すべき。就職を目指す生徒もいるが、就職試験や資格試験がうまくいっていない。総合的な政策を出していかなければいけない」

文・みっちゃん

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