2020年 11月 29日 (日)

歌唱力と私生活がドラマに彩られたスターたちの、ヒット曲と人生の哀感。特攻隊の『攻』が『効』に間違っていたぞ
<ザ・偉人伝 江利チエミ 笠置シズ子 淡谷のり子>(BS朝日)

    青森の大店・大五阿波屋の恵まれた娘だった淡谷のり子。大火で家をなくし、父親が出奔、母と妹と一緒に東京に来て、のり子は東洋音楽学校(現東京音楽大学)に入ったが、妹の眼病を治すために歌謡曲を歌いヌードモデルにもなる。笠置シズ子は新進作曲家の服部良一に見込まれてブギウギの大ヒット。絶頂期に吉本興業の御曹司で9歳年下の吉本穎右と同棲、穎右の子を産むが、彼はわが子を見ないまま25歳の若さで早世した。笠置は後に娘のために生きる。

   江利チエミ(久保智恵美)の父はミュージシャンで母は女優、音楽的な環境で育ち米軍キャンプで腕を磨く。ダレス国務長官が帰国する時、「上手い少女歌手のテネシー・ワルツのレコードを買った」と言いおいて発ったほどの発音の上手い娘だった。しかし、私生活は不幸の連続、異父姉の付き人に金も宝石も盗まれ、火事に遭い、多額の借金のために迷惑をかけると高倉健と別れ、45歳で没す。筆者が初めて知ったのは、東京藝大出身の音楽家・内藤法美に恋したこと。内藤法美は後に越路吹雪の夫になるハンサムだった。

   3人とも傑出したスターになったが、私生活はあまり幸せでなかった。共通しているのはこの頃の歌手は皆、素人と一線を画す歌唱力があり、歌の実力で勝負していることである。思い出を話す中村メイコや服部克久らの話もすこぶる興味深い。BSの醍醐味である。(放送2020年5月31日21時~)

   (黄蘭)

採点:1.5
今すぐ無料会員に登録して、コメントを書き込もう!
姉妹サイト
    loading...
お知らせ

注目情報

PR
追悼
J-CAST テレビウォッチ
アクセスランキング
  1. 菅義偉は疲労の極に達している。主な要因はコロナ対策と経済回復を同時にやろうとする菅を忖度しない尾身茂分科会会長だ。官邸スタッフは「政府の組織なのだからこっちの意向に沿って発言しろ、と。ところが尾身さんは無視して危機を訴える。総理は怒っていますが、下手に圧力をかければ学術会議の二の舞になるのでイライラが募っている」という
  2. 「エール」最終回コンサートに感動の渦!「本物の紅白でもやってほしい」「みなさん歌が上手でビックリ」「岩城さんのイヨマンテ、マジ凄すぎる」
  3. 安倍晋三の「桜を見る会」事件が永田町を震撼させている。東京地検特捜部が安倍の事情聴取に踏み込むのか、特捜部にその"覚悟"があるのかに注目が集まる。しかし、ポストによると同じ疑惑の構図が菅義偉にもあるという。官房長官時代に毎年横浜のホテルで開いていた「菅の春の集い」がそれだ。
  4. 唐沢寿明「24 JAPAN」人気上昇。本家「24」知らない人は「こんなにハラハラドキドキするドラマはない」。本家ファンも「色々ツッコミ所はあるが、頑張っているから最後まで見る」
  5. 携帯電話の料金値下げはいつから?専門家は「来春まずドコモから。他の2社はドコモに合わせて1か月後。ただし2割程度」と予想
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中