新型コロナ「濃厚接触者」の「濃厚接触者」はどう過ごすべき?「あさイチ」スタッフ夫婦の実体験から対策をさぐる
洗濯物は分けなくてOK、食洗機があれば是非使って
二人の生活の様子を見て、医師で順天堂大学大学院の堀賢(さとし)教授は「濃厚接触者は感染者ではないので、もうちょっと楽にしても大丈夫です。濃厚接触者の発病が疑われるようになったときには、自分が夫の濃厚接触者になるので、そこから注意すればいいと思います」と話した。
個々の感染予防策について堀さんは、「コップに付いたウイルスは中性洗剤で洗うだけで取れます。空気中にふわふわ漂うこともないので、1日に何度も洗う必要はありません。ただ洗っていない食器を元に戻さないようにはしていただきたいと思います。食中毒にも有効ですが、食洗機があれば熱湯消毒ができるので使用をおすすめします。洗濯や掃除の際は手にウイルスが付着し、気づかないうちに目、鼻、口に触れてしまうことがあるので、マスクなどを着けた方が感染リスクが低くなります。洗濯物は分けて洗わなくてもいいです。洗ってしまえばウイルスは不活化されます。気になるようであれば塩素系の漂白剤を入れて一緒に洗えばきれいになります」とアドバイスした。
堀さんが勧める家庭内感染の予防法は、まず部屋が分けられる場合は分ける。
堀さん「トイレやお風呂など、どうしても濃厚接触者と家族が共通して立ち入る場所でウイルスに汚染される可能性があるので、ここに立ち入る際は必ずマスクを着けて、部屋に戻るときに石けんでよく手を洗って目、鼻、口に触れないようにするのが重要です」
部屋が分けられない場合は家族全員がマスクを着け、2メートル以上離れて生活するようにする。
堀さん「小さなお子さんがいるなどで離れるのが難しい場合は、できれば大人がマスクをする。濃厚接触者以外の家族がどこかに避難するという方法もあります」
家族全員1日2回は検温(食後30分は体温が上がるので避ける)し、タオルや体温計、食器などは濃厚接触者とその他の家族で同じものを使わない。少なくとも食事前、口や顔を触る前は意識して手洗いするようにし、鼻をかんだティッシュやマスクはビニール袋で密封して捨てるなど適切に処理する。