2024年 4月 20日 (土)

教員の性暴力に「被害」と認識できない子どもたち。後にPTSD発症「言い出せないし、言いたくない」と埋もれてしまう

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時間の壁に阻まれる性暴力の訴え、どうしたらなくせるのか?

   性暴力を「被害」だと認識できるまでに、10年20年30年とかかるのはなぜか。主な理由は①学校の先生を疑う発想がなかった②性的なことの知識や経験がなかった③被害時にその場にいるだけでも精いっぱいだった。

   石田郁子さん「先生と生徒という以外に、大人と子どもという(上下関係)があって、教師がやったりすることで、自分が分からないけれど、大人はこうするのかなとか。いろいろ自分で想像したり、不快だけど合理化しようとしたりとか。それも先延ばしにして。そういうことが被害認識の遅れにつながっている」。

   齋藤梓さん(公認心理師)「加害をする人は、すごく巧妙に信頼関係を築きながら子どもに近づいていったり、体に障ることを徐々に増やしていったり。手なづけ、専門用語ではグルーミングというが、信頼感や好意を利用されているという点も、暴力だと気づきにくい一因になっている」「心理的・身体的な境界線を侵害するのは暴力である、と知るべきだ」。

   米田修さん(被害者支援NPO法人理事長)「問題のとらえ方を大きく変える必要がある。性暴力について、行政は『不祥事』と言う。教師の組織にとっては不祥事だが、子供にとっては『暴力・人権侵害』だ」

   末富芳さん(日大教授)「子供たちに定期的なアンケート調査をすべき。こういうことを先生からされたことがありますか?と聞かれると、これっていけないことなんだ、と分かりやすい。教師の側は『これはまずい』と思う。隙あらば子供たちを手なづけて恋愛関係だと思わせて、自分の欲望を達成したいと思うタイプの教員が、まずいと気づくことも、大事だ」

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