竹井千代(杉咲花)が芝居茶屋「岡安」で奉公して8年が経ち、18歳になった千代は晴れて年季が明けた。千代は、そのまま岡安で働くことを決めた。その矢先、父・竹井テルヲ(トータス松本)が突然、千代の前に現れる。
テルヲ「迎えにきたんや。一緒に去(い)の」
テルヲは、借金の返済が終わったから、弟の竹井ヨシヲと親子3人で暮らそうと千代に一持ちかけるのだった。ところが、千代は昔のことは一生許さないと冷たい。
久しぶりに戻ってきた天海一座だが、一平は芸子遊びばかり
その頃、道頓堀に天海一座が久しぶり戻ってきた。一座を率いるのは須賀廼家千之助(星田英利)だ。天海一平(成田凌)の姿もあったが、まだ2代目天海天海を継ぐような器ではなく、芸子遊びばかりで、芝居に真剣に取り組んでいるようには見えなかった。久しぶりに一平と再会した千代は嬉しかったが素直になれないでいた。
千代「はよ、天海天海の名を継がなあかんとちゃうの?」
夜、岡安を抜け出して芸子遊びに行こうとする一平。女将の岡田シズ(篠原涼子)の言いつけで、千代は一平を引き止める。すると一平から意外なことを言われる。
一平「嬉しそうにしてるのは、父親が迎えに来たからやろ」
恨み続けた父親でも、年季明けで迎えにきてくれたと千代は嬉しく思っていたのだ。
(NHK総合あさ8時放送)