2021年 5月 7日 (金)

スクープが何もない各誌「新年合併号」にため息 遺産や遺言状の特集では酒が不味くなる! 「菅・二階政権」が今や「二階・菅政権」に逆転か? 東京地検特捜部が安倍前首相を事情聴取も不起訴の見通し、どうなる?国会での118回の嘘答弁

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   「これが新年合併号か」、出そろった週刊誌を見てため息をついた。コロナ感染が広がっている中だからということを考慮しても、スクープと呼べるものが何もない。

   昔の話で恐縮だが、新年合併号は、各誌がスクープを競い合い、人気女優を表紙に起用し、華やかだった。

   だが、現代の巻頭特集は「残り10年、人生をどううまくまとめるか」、ポストは「親子で、夫婦で、兄弟で年末年始に決めておくこと」である。

   たしかに年末年始には兄弟親戚が集まる機会が多くなる(今年は微妙だが)。だが、せっかく久しぶりに会うというのに、遺産の話や遺言状の相談などしたいと思うのかね。

   大事なことではあるが、兄弟の諍いの原因になる親の遺産の話、親の介護は誰が見るかなどが話題では、酒がまずくなる。

   このところ華々しいスクープが影を潜めている文春と新潮だが、今号もスクープどころか、右トップが小室圭、左トップが三浦春馬と同じで、内容はというと「何を今さら」という話である。

   新潮の「年末年始テレビ番組表」が唯一の合併号らしい企画というのではいかにも寂しい。

過熱する小室母子のプライバシー報道

   気を取り直して、文春の小室圭が中学高校で「イジメをしていた」という特集からいこう。

   小室は中高を品川区にあるカナディアン・インターナショナルスクールに通っていた。ここで小室は英語のスキルを磨いたようだ。成績が特にいいというわけではないが、授業中に積極的に発言したり、授業後に個人的に質問をしに行ったりする「優等生」だったという。

   小室とクラスのボス的存在のAを含めた5人は仲がよかったそうだ。中学生の時、内藤悠(仮名)という女性生徒がいた。彼女が5人組の前を通り過ぎたとき、小室が、「ブタが通った」と囃し立てたという。その後も、小室を含めた5人組のイジメは高校になるとさらにエスカレートし、内藤の心を確実に蝕んでいったそうだ。

   高校1年が終わる頃、内藤はひっそりと学校を辞めていったという。文春によれば、彼女はその後2年間にわたるひきこもり生活を送った後、一念発起して大検を取得し、海外の大学に入学。今は伴侶と出逢い幸福な家庭を築いているそうである。

   彼女にとって嫌な思い出である中高のイジメを思い出させたのは、2017年9月に行われた秋篠宮眞子さんと小室の「婚約内定会見」だった。何やら、小室の婚約を知って、母親との金銭問題を女性週刊誌に売り込んだ元婚約者を彷彿とさせるようではないか。

   秋篠宮の「結婚と婚約は別」、西村宮内庁長官の「小室側に説明責任」発言以来、再び堰を切ったように、小室母子のプライバシー報道が過熱してきた。

   この「イジメ報道」も、内藤という女性だけのいい分で、他にこのことを裏付ける証言などはない。

   私は、この報道が嘘だといえる根拠は何も持っていない。だが、5人組の1人だったBが文春に対してこう語っていることは記しておきたい。Bは「事実と違う」といい、

   「こんなくだらないことで(イジメが)ある、ないと世間に出すのは頭おかしいと思う。小室さんってすっごい良い方なんですよ、優しくて。それなのに、悪いことを取り上げて、お金が儲かるような記事にしようって、おかしくないですか? 眞子さまが結婚したいと思えるくらいの人だってこと、もう少し考えたほうがいいんじゃないですか」

   痛烈なメディア批判である。こうした発言も、小室側が手を回していわせたのではないかと、勘ぐるのだろうか。

   新潮のほうは、先週号で「『小室圭・佳代さん』に『美智子さま』からの最後通牒」と報じたことに対して、宮内庁がHPで、「上皇上皇后陛下が首尾一貫して(眞子さまの結婚報道に関し)一切の発言を慎まれている」と厳しく批判したことを取り上げているだけで、後は、以前から報じられている元婚約者の小室母子への繰り言を掲載しているだけ。失礼だが、新味はない。

   これでは、「報道の新潮」といわれていたかどうかはさておき、名が廃る。

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。

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