いつ声をかけたら...飲食店「コロナ対策リーダー」が悩む、客へのマスク着用の促し方

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   東京都が打ち出した「コロナ対策リーダー」。飲食店で感染対策の責任者を決め、手指消毒や小声での会話など5項目について客に促すというものだが、「食事以外の時にマスク着用」の項目に「ハードルが高い」と頭を抱える店員も多い。

   高田馬場にある焼き鳥店店長は「『今飲もうと思っていたよ』とか『今食べようと思っていたよ』とか、お客さんは感じてしまうと思うので、心理的には言いづらいところがある」。また、大井町の飲食店店長は「食べている時はマスクが煩わしいと思うので、どの範囲までお願いするか難しい」と話す。 コロナ対策リーダーは有効なのだろうか。

専門医「感染対策をしっかり勉強している人がいることが大事」

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   日本感染症学会専門医の佐藤昭裕医師は「今後飲食店がしっかりと営業でき、利用者が安心して利用でるきようにするには必要なシステムだと思います。その分野についてしっかり勉強している人が1人いて、その人がほかの人にその知識を共有する。そうすることで店全体の感染対策の底上げをするというのが目的ですから」と話す。

   ただ、評論家の宮崎哲弥氏はこの制度には「問題がある」と考えている。「協力金4万円の支給が、リーダーを設置することになっている。協力金はあくまでも時短営業に対する補償。そういう性質から考えて、さらに新たな条件を付加するならば、4万円に1万円とか2万円を上乗せするなら分かりますが」と言うのだ。

   では、マスク着用を客に声かけすることの効果についてはどうか。

   佐藤医師「もちろん、食べるときには外してしゃべる時にはマスクをすれば飛沫のリスクは下がるので、効果はある。ただその煩わしさがあるのと、声をかけるスタッフの方の心理的なハードルも高い。利用者がお互いに声をかけて、店員さんに言われなくても感染対策を意識するのが大切です」

   近藤春菜(お笑い芸人)「結局はお客さんが協力しなければ何の意味もない。(コロナ対策リーダーの)宣誓書が貼ってある店に入る時は、お客さんが『協力するぞ』と思わないといけない」

文   ピノコ| 似顔絵 池田マコト
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