最初から最後まで小倉智昭のヨイショ番組だった。小倉が登場する廊下の姿、ブルーのスーツに縞のシャツ、さすがに年を取って少し猫背だ。22年間続いたことが繰り返される。最初は半年、1年・・・という風に、何時まで続くかと思っていたら、結局22年も続いたとか。ゲストコメンテーターに諸星裕、中瀬ゆかり、笠井信輔ら。
大物ゲストが登場、寺尾聡である。長年にわたる親友で同い年だそうだ。2人の浮き沈みがシンクロしているらしい。小倉は歌ではレコード大賞、演技では主演男優賞を取った寺尾に比べ、自分は平凡みたいなことを言ったが、これは謙遜し過ぎで嫌味である。大物司会者として功成り名遂げ、丸ごと送別番組にされているのに。
別室には伊藤利尋が司会をする部屋に人を集め、泣きっぱなしのレポーターもいる。感じがよかった場面は、小倉夫人の手紙。気負わず労をねぎらい、それを聞く小倉も淡々としていて、泣かせに走らなくてよかった。テーマは羽生結弦のフィギュアスケート、コロナウィルスなど、10年ぶりに呼ばれたというかつての司会者・菊川怜が出てきて、2人目の子供を産んだとプライバシーの宣伝である。
最も強調されたのは、昔は正確に呼ばれもしなかった変わった名前の「天達」気象予報官を、小倉が呼び捨てにしたために有名になり、天達はペコペコ。結局、小倉のMCとしての能力分析や、番組の分析、終わるにあたっての評価も曖昧なまま。甘すぎる。(2021年3月26日8時~放送)
(黄蘭)
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