2024年 4月 25日 (木)

「小室圭文書」筋通っていても冷酷な物言い!祝福ムードになれない国民―他7編

   小室圭文書なるものが発表され話題になっている。全部で28ページに及ぶ長文で、彼の母親・佳代と元婚約者との間の金銭トラブルについて詳細に述べている。これについては後で触れるとして、週刊文春は、秋篠宮眞子さんと小室圭の結婚に強く反対していた母親の紀子さんが、「2人の結婚を容認」に変身したと報じている。

   なぜなのか。そのキーパーソンは美智子上皇后にあるというのだ。以前から、秋篠宮夫妻と食事などで席をともにする時、長女と小室圭の借金問題を憂える言葉を紀子さんに度々かけていたという。だが、コロナ禍で公務や誕生日のお祝いなどがなくなり、紀子さんは美智子上皇后と顔を合わせる機会が激減した。

   <「紀子さまは元々、ご自身も自由に育てられ、お子さま方もそのように育ててこられたため、結婚に反対することに、ご自身の中でも葛藤を抱いてこられた。美智子さまと顔を合わせる機会が減ったことが、眞子さまの望む通りにしてやりたいとお気持ちを変化させる一因となったのです」(紀子さんの知人)>

   母親を翻意させたもう一つの力は、「家族の中でも最も性格がお強い」(同)眞子さんの頑張りだという。皇族としての務めを立派に果たし、海外への訪問も恙なくこなしている仕事ぶりに、紀子さんも心を動かされたそうである。

   秋篠宮がいっていた「結婚は認めるが納采の儀はできない」という問題も、眞子さんが小室圭と結婚する前に皇室を離脱して一般人になれば、納采の儀は行わなくてもいいのではないかと、皇室ジャーナリストの山下普司はいっている。残る問題は、圭の母親に対しての紀子さんの拒否感だが、これは時間が解決してくれるのを待つしかないと、私は思う。

   その小室圭は4月28日(2021年)に授業が終わり、期末試験、5月にはロースクールを修了して、7月末には司法試験を受けることになる。目出度く合格すれば、帰国する可能性もあるようだ。そう見ていたメディアに、突然、公表されたのが小室文書であった。

   冒頭に「眞子様が書いてくださった文書にもありますように、私と眞子様の気持ち、そして結婚に対する思いに変わりはありません」とあるものの、すべては金銭問題についての彼ら側からの反論である。これまで母親の元婚約者が週刊誌メディアに垂れ流してきた内容の多くが、事実ではないと、一つ一つ具体的な例をあげて、痛烈に反駁している。

   元婚約者のいっている「贈与」ではなく「貸与」だといういい分も、婚約を解消してから1年近く経ってから、「返してくれ」と手紙が来て、3人で話し合った時、あなたは「返してもらわなくてもいい」といったではないか、その時のやりとりは「録音して残っている」し、何人かの弁護士にも聞いてもらっていると、早くも弁護士口調で責めたてる。

   それでも解決金としてカネを払うことも一時は考えたが、そうすれば、やはり借金だったのかとされ、「私や母は借金を踏み倒そうとしていた人間だったのだということになります。これは将来の私の家族までもが借金を踏み倒そうとした人間の家族として見られ続けるということを意味します。(中略)いろいろ悩みはしたものの、一生の後悔になる可能性のある選択はできませんでした」と書いている。将来の家族というのは、当然、眞子さんのことを指しているはずだ。この文書を公表する前に彼女に見せ、了解を取ったことは間違いないだろう。

   ここで多くを費やしているのは、小室側の代理人弁護士と金銭問題について話し合いを始めたのに、元婚約者のはっきりしない態度への批判と、小室圭と母親に対する名誉棄損、侮辱、プライバシー侵害など多くの違法行為を繰り返す報道や論評への怒りである。

   私も以前から、元婚約者の一方的ないい分を、裏も取らずに掲載する週刊誌やワイドショーのやり方を批判してきた。元婚約者が一度は、小室母子への贈与だったと認めたのに、秋篠宮眞子さんと婚約したことが分かると、週刊女性にこの話を持ち込んだのは、小室圭ならずとも、「元婚約者の方の目的がお金ではない可能性がある」のではないかと勘繰りたくもなる。

   宮内庁はこの文書を読んで、よく説明できているといったと報じられているが、残念ながら私にはそうは思えない。たしかに金銭問題について小室側は十分に証拠や法的根拠をもとに説明&反論はできていると思うが、この文書全体を覆っている、自分たちに非はないと法廷でいい立てるような"冷酷"とでも形容したくなる物言いは、多くの国民を白けさせ、祝福ムードとは反対の方向へ向けさせてしまうのではないだろうか。

   朝のワイドショーの司会者が、このことを取り上げたコーナーの最後に、「大人げない」とポツリといった言葉が、この膨大な反論文書への大方の感想ではないのか。

厚労省23人送別会の2日後―庁舎でノンキャリ職員のいじめ自殺未遂

   週刊文春が、厚生労働省の年金局でシステム関連の仕事をしていた40代のノンキャリ職員が、3月22日の午前6時過ぎ、厚労省が入る中央合同庁舎5号館で自殺を図ったと報じている。その2日前には、同省の老健局の職員23人が深夜まで送別会を開いていたことが発覚して、批判を浴びたばかりである。

   <別の部署への異動の内示を受けたA氏(ノンキャリ職員=筆者注)は3月22日の未明、同僚らに対し、〈本当にお世話になりました〉などと挨拶のメールを送信した>(週刊文春)

   Aは救急搬送されて緊急手術を受けたが、新型コロナに伴う病床ひっ迫の影響で、入院はできずに親族の元へ身を寄せたそうだ。<「彼は読書家で、いつも様々なジャンルの本を持ち歩いていました。自らのペースで真面目に仕事をしていたのですが......」(厚労省関係者)>

   週刊文春によれば、Aは2019年に現在の部署に異動してきたが、同じタイミングで異動してきた50代のBに、同僚たちの前で、「簡単な仕事にいつまでかかってるんだ!」「バカか、お前は!」とののしられていたという。それがためか、うつ病を悪化させたAは休暇を取り、約1か月後に職場復帰したそうだ。ただ、部署の全員が受信する業務メールを、一人だけCCから外されるようになったという。当夜、Bから受けたパワハラを示唆する内容を含めたメールを送信後、準備していたハンマーで窓ガラスを叩き割り、飛び降り自殺を図ろうとしたのである。

   コロナ対策の核である厚労省に不祥事が続発するのには理由があるはずだ。樽見英樹次官はその原因をはっきりさせる責任がある。

間違いだらけの日経新聞!「訃報で別人写真」「お日様が映っていない初日の出ランキング」

   週刊新潮から2本。先週、女子空手界の実力者、植草歩選手が、恩師である香川政夫から「竹刀で顔面を突かれた」と告発した"事件"を報じた。週刊新潮の取材によれば、現場に居合わせたコーチが、香川師範が竹刀の先で彼女の顔を突いたところは見ていないといっていた。香川と植草の師弟愛は長く、香川自身も植草に対してパワハラのようなことはしていないと話していた。

   お互いのいい分がまったく違う中、香川が五輪強化委員長から身を引くことを表明したのである。そして真相は藪の中に入ったままだ。

   日本経済新聞はこんなに間違っているの第2弾。週刊新潮によると、経団連副会長のインタビューで「作文」。兼松江商元社長の訃報記事で違う人物の顔写真を掲載。三井住友信託銀行を三井住友銀行。初日の出ランキング1位にした東京葛西臨海公園から東京ディズニーランドのシンデレラ城越しに見えるはずが、城が工事中で見えない。よく集めたとは思うが、このような間違いは、どの新聞でもあると思うのだが。

   ところで、ふざけた男がいたものだ。FLASHが報じている俳優の山本裕典(33)のことである。この男、2017年に女性問題が多いなどの素行不良を理由に事務所から契約を解除されていたという。ようやく復帰したら、付き合っている19歳の女子大生をはらませ、山本に知らせたら「堕ろして」とそっけなくいわれてしまったという。

   そのうえ、LINEで「世間にはバレたくない」「デキ婚なんて、イメージわりいし」と逆ギレしたそうだ。それでも産む意志を固めた彼女と、養育費は払う、子どもには会わせてもらうなどの約束を交わしたそうだが、彼女は信じていいのか悩んでいるという。困った男だ。

ヤクザもつらいよ!上納金は半端じゃない「年間3000万円」

   週刊ポストから「ヤクザの家計簿」。登場するのは、ヤクザ取材のプロ2人、溝口敦と鈴木智彦。ヤクザは組に月会費(上納金)を納めるわけだが、それは組の組織運営のための必要経費ということになっていて、課税されないというが、実態としては、月会費はイコール組長のカネということになるそうだ。

   山口組が全盛の時代、田岡一雄三代目組長の時代はわずか2000円だったそうだが、六代目山口組の直系組長が納める上納金は、正規で100万円だそうで、そのほかに臨時徴収とか、司組長の誕生日だとかで、直参クラスになると上納金だけでも年間3000万円くらいは必要になるという。かつて司組長の年収は6億~10億円といわれていたそうだ。これでは下っ端がタピオカを売っているくらいでは間に合わないはずだ。

   抗争があれば莫大な費用がかかるという。鈴木曰く、年間5億円はかかるそうである。襲撃に備えて防弾車をつくる、ヒットマンの経費と物入りだそうだ。抗争などで刑務所へ入った組員へのケア、その家族への生活費まで面倒を見る。

   渡辺芳則五代目組長が直参の山健組組長だった頃、刑務所へ入った組員に山健組と傘下の組織から1か月に50万円渡され、渡辺組長自身からも家族に生活費を送り、盆と正月には100万円~200万円を別途送っていたそうだ。今はそんなことはできまい。そのほかに結婚式や葬式だとカネがかかる。見栄も張らなければいけない。食事をするにしてもヤクザに優しい店を使うとなると、それなりのカネもかかる。ヤクザもつらいよというところか。

常識を疑え!日本の牛乳は怖い...アルツハイマーやパーキンソン病の恐れ

   週刊現代からも1本。常識を疑えシリーズ。今週は「日本の牛乳が怖い」というお話。私は、牛乳を飲むと下が緩むので、大人になってからはほとんど飲まない。星子クリニックの星子尚美院長が、牛乳に含まれる「乳糖」は小腸内のラクターゼという成分が分解するのだが、日本人はそれが不足する傾向にあるため、85%は下痢などお腹を下してしまうのだという。

   国立がんセンターの予防研究グループは2008年(ずいぶん昔だが)に衝撃的なレポートを発表しているという。「乳製品、飽和脂肪酸、カルシウム摂取量と前立腺がんとの関連について」と題されたレポートには、牛乳の摂取量が多いグループは、まったく飲まないグループに比べて、前立腺がんを発症するリスクが1.5倍高くなるというのである。

   さらに、日本では流通している牛乳の9割が超高温殺菌でつくられているが、これだとアミロイド線維が体内に蓄積して、アルツハイマー型認知症やパーキンソン病を起こす恐れがあるといわれるそうだ。そのため北欧では、超高温殺菌牛乳は「死んだ牛乳」と呼ばれ、スウェーデンやノルウェーでは、このやり方は0%、つまりやっていないというのである。私の子どもの頃は、牛乳と卵が一番栄養があるといわれ、毎日牛乳1本と生卵を飲まされた。時代とともに、栄養についての考え方も変わるものである。(文中敬称略)

【絶対当たらない馬券術】桜花賞は内枠は不利、外枠は歓迎!ならば本命はサトノレイナスか

   4月8日発行の日刊ゲンダイ臨時特別号「開校!競馬大学」に、私も「大川慶次郎とAI予想」というのを書いている。ぜひ、ご購読を!

   今週は桜花賞。実に難解なレースである。去年のデアリングタクトのような馬はいないようだ。阪神の1600メートルは枠が大きく左右する。内枠は不利、外枠は歓迎。私の好みの馬はアカイトリノムスメだが、ソダシ同様、内枠が気になる。心は千々に乱れたが、本命はこのところ騎乗に冴えがないルメールだが、大外枠が有利になるサトノレイナスにする。

   対抗は力では一枚上だと思っているアカイトリノムスメ。白馬初の桜花賞馬になれるか期待を集めているソダシが単穴。△はファインルージュ、アールドヴィーヴル、エリザベスタワー、シゲルピンクルビー、ソングライン。GOODLUCK!

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