「次の首相には誰がふさわしいですか、と世論調査をしました。こういう結果になりました」と司会の加藤浩次が6日(2021年9月)朝、伝えた。菅首相が総裁選に出馬しないことを受けて、NNNと読売新聞が4日~5日に緊急調査をしたところ、以下の結果になった。
1位 河野太郎ワクチン担当相(23%)
2位 石破茂・元幹事長(21%)
3位 岸田文雄・前政調会長(12%)
4位以下は小泉進次郎・環境相(11%)、安倍晋三・前首相(5%)、高市早苗・前総務相(3%)、野田聖子・幹事長代行(2%)となっている。
橋本五郎「それはもう、派閥は利きません」
加藤「この状況を見て、派閥がどう動くか、ということになると思うんですが」
読売新聞の政治部長などを歴任した読売新聞特別編集委員の橋本五郎が一言で答えた。 「それはもう、派閥は利きません」
加藤「きかない?」
橋本「今、派閥で丸ごとこの人というのは岸田派だけです。河野さんは麻生派ですが、麻生さんは容認したということで、支持するわけだけではないといっています。石破さんには17人しかいません。そこで二階さんと会ったりしています。最大派閥96人の細田派は安倍さんが考えが似ているということで、いち早く高市さんを支持するといっています。しかし、みんな高市さんを支持するかというと、そうはいかない」
ということで、派閥の締め付けは利かないのだ。
橋本「派閥ではなく、11月にも選挙があると見られているので、選挙に勝てる顔が必要なんです。特に若手からそういう声が出ています。その意味で、今回の総裁選は派閥のあり方について、分岐点になると思いますよ」
「それから、世論調査ですが」と橋本が付け加えた「河野さんが1位ですが、大事なのは投票するのは一般国民ではなくて、自民党員が投票するのですから、自民党支持層が重要なんです」。それをみると、自民党層でも1位は河野30%、石破21%、岸田12%となっていた。
一国の首相、不人気でも困るが、人気投票だけでも困る。
(一ツ石)