2021年 10月 29日 (金)

眞子さんの「複雑性PTSD」結婚後もバッシングは耐えられないと公表!文春は穏当な書き方に転換...では他誌は?――ほか5編

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   昨夜(2021年10月7日)の地震には正直驚いた。ついに首都直下型地震が起きたかと思った。私の住んでいるのは東京・中野区だが、速報では震度4だった。私は東日本大震災の時の揺れ(東京は震度5強)を海外にいて体験していない。人生で初めてといってもいい激しい揺れで、震度4で倒壊するといわれているボロ家は悲鳴を上げた。

   大地震が起きるのは遠い未来ではなく、すぐそこにある危機である。今朝、カミさんから、地震のための食糧や水を新しいのに替えようか聞かれた。私は、震度7クラスの地震が来たら生き残る可能性は少ないのだから、新しくしてもな......と口ごもった。関東大震災、敗戦後の焦土、阪神淡路、東日本大震災から復興してきたではないかと人はいう。だが、私には気力も体力ももはやない。せめて、苦しまずに死にたい、そう願うだけである。

   さて、10月1日の秋篠宮眞子さんと小室圭の結婚発表会見で、加地隆治皇嗣職大夫から眞子さんが「複雑性PTSD(心的外傷後ストレス障害)」と診断されていたと明かされた。眞子さんが一時金の受け取りを固辞したのも、結婚後にも今のような批判や誹謗中傷が続くならば、精神的な負担を感じてしまうからだと語ったのである。

   これは<長期的に反復するトラウマを体験し、感情が不安定になるなどの持続的な症状があることが特徴>(産経新聞10月2日付)で、眞子さんは2018年頃から、<自身や小室圭さん、それぞれの家族への誹謗中傷を正すことが「困難であるという無力感」を感じ、「結婚後、平穏で幸福な生活を送りたいという願いが、不可能になってしまう恐怖」を感じるようになられたという>(同)

   18年といえば、小室圭の母親と元婚約者の間の金銭トラブル報道が過熱していた頃だ。加地大夫は、眞子さんが「これ以上この状況が続くことは耐えられないと考えている」とし、「大変心が痛む。お支えが十分であったのかと、申し訳なく思う」と声を詰まらせたそうだ。

   加地大夫の口からはっきりと、これまでの週刊誌報道やSNSに溢れる言動は「誹謗中傷」であると指弾したのである。これは眞子さんの意思であることはもちろん、秋篠宮も了承していたことは間違いない。これまで耐えに耐え抜いてきた父と娘が、正式な結婚発表という場で、隠しておきたい病を公表することで、報道する人間たちに猛省を促した、私にはそう思えた。

   1993年には美智子皇后(当時)が週刊誌による激しいバッシングで、失声症になってしまったことがあった。あわてた週刊誌の多くが謝罪文を掲載するという事態になった。今回はどうするのか。大新聞などは病公表後、これまで週刊誌に同調して「2人の結婚に反対」という論調はやや和らいだ感がある。

   週刊誌はどうするのか。週刊文春は、精神科医の秋山剛・NTT東日本関東病院品質保証室長がなぜ眞子さんの診断にあたったのか、「宮内庁には医務主管を筆頭に、皇族の方々の体調管理にあたる医師らがいる」のにという疑問を呈し、雅子妃の適応障害の主治医である大野裕との関係ではないかと推測する(大野医師は紹介していないと否定している)。

   その後は、眞子さんのこれまでの人生を振り返り、好みの男性は「三浦春馬や佐藤健」だったというエピソードを交えながら、<結婚延期から三年八ヵ月。眞子さまは、国民の納得や祝福を諦めることと引き換えに、ようやく自由をつかもうとされている>(文春)と比較的穏当な書き方である。

   だが、女性セブンは<ツイッターではトレンドワードに「国民のせい」が急上昇。なかには「(PTSDは)国民が批判するからですか」「国民のせいにされて悲しい」といった声が上がったのも事実だ>と、SNS上の声を借りてチクリと一刺ししている。

「単なる適応障害」と週刊新潮は大反発!居丈高に「言論封殺」とはいかがなものか

   週刊新潮はそんな生温いものではない。自らのこれまでの報道を省みるどころか、<PTSD発表は言論封殺ではないか>と大反発しているのだ。慶事に医師が臨席して「患者の病状」を語り出したのは、<およそ尋常ではなかろう>。<それにしても"誹謗中傷"とは穏やかならざる物言いである>とけんか腰。

   さらに、今回の一方的ともいえる"被害申告"には「小室さん母子の存在が見え隠れしてなりません」(秋篠宮家の事情をよく知る関係者)として、小室圭と毎日スカイプで逢瀬を重ねているうちに、マインドコントロールされたのではないかと憶測する。<国民を敵視するかのようにも見受けられる結婚直前のお二人は、皇室に致命的な爪痕を残しつつあるのだ>と結ぶ。小室母子や眞子さんを敵視したような報道を繰り返してきたのは、はて、週刊誌側ではなかったのか。

   それでも新潮の怒りは収まらない。精神科医の和田秀樹を登場させて、眞子さんの症状は複雑性PTSDではなく、適応障害だといわせている。和田によれば、複雑性は通常のPTSDよりも深刻で、「最も治療が困難な精神病のひとつであり、数年にわたってカウンセリング治療を受けて、ようやく症状が少し緩和されるかたがいらっしゃるというもの」。世間からの批判が止み、環境が変われば寛解するというのなら、適応障害だというのだ。

   和田のいうように、安易に複雑性PTSDという診断を出すことで、本当に苦しんでいる患者たちの症状が軽んじられることになりはしないかという危惧は理解できる。しかし、眞子さんに向けられてきたバッシング報道は、美智子皇后や雅子妃のときと比べても長く激しかったと思う。そのために生じた精神的なダメージを、その程度はたいしたことではないはずだ、こんなときに持ち出すのは言論封殺ではないかと居丈高にいうのは、私には理解しがたい。

   週刊現代では、小室圭の母親・佳代の元婚約者が、皇室ジャーナリストの山下晋司のインタビューに答えている。そこで元婚約者は、佳代との間の金銭問題については当時、弁護士に相談したが、「借用書がないならおカネが戻る見込みはないし、裁判をしても負けて裁判費用を払わされる。どうしようもありません」といわれたと語っている。

   なぜ佳代の息子が眞子さんと婚約を発表したときに、このことを週刊女性に持ちこんだのか、なぜ小室家のプライバシーまでべらべら週刊誌にしゃべったのかを聞けばいいと思うのだが、山下はそこに切り込んではいない。

   美智子皇后がバッシングを受けたときに発表した文書を、週刊誌を含めた報道する側は、今一度真剣に読み返したほうがいい。「批判の許されない社会であってはなりませんが、事実に基づかない批判が、繰り返し許される社会であって欲しくはありません」

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。

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