小3生、NFTアートで「4000万円」ゲット 加藤浩次「すごい時代ですねぇ」

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   森圭介アナが気になることを調べてリポートする「モリサーチ」のコーナーで11日(2021年11月)、紹介されたのは「NFT」。今、世界中で注目されている新技術だという。

   小学3年生が、ゾンビになったクモをイメージして書いたデジタルアートが、9月におよそ170万円で購入された。この小学生は3カ月で200作品を販売して、取引総額4400万円以上になったという。いったいなぜなのか?

  • 新デジタル技術に注目が集まっている(画像はイメージ)
    新デジタル技術に注目が集まっている(画像はイメージ)
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注目のデジタル新技術

   その理由は、NFTという新技術。「日経トレンディ」誌が発表した2022年の流行予測第3位にもランクインした注目の技術で、新語・流行語大賞にもノミネートされている注目のデジタル新技術だ。

   たとえば韓国のアーティストBTSの所属事務所は「NFTトレカ」を販売、ももいろクローバーZも、ライブの様子を「NFTトレカ」で販売し、売り上げ総額は2000万円を超えているという。芸能界だけではない。埼玉西武ライオンズもプロ野球界初のNFTとして選手の動画データなどを「ライオンズ・コレクション」として販売し始めた。ファッション業界では、ドルチェ&ガッバーナが服やアクセサリーの画像などを「NFTコレクション」として販売し、6億円で落札されたという話もある。

   ITコンサルタントの足立明穂氏は「ビジネスチャンスとして注目されている新技術」と話す。

   司会の加藤浩次は「最近聞くようになってきた。デジタルで現物がないもののやり取りで使うとか?」と言い、タレントの「みちょぱ」こと池田美優も「流行語になっているのは知っていたけど......」と詳しくは理解していない様子。

   NFTとは、「Non‐Fungible Token」の略で、直訳すると「替えがきかないしるし」の意味。簡単に言えば「デジタルの絵につけられる鑑定書」のようなもので、難しく言うと「デジタル上で唯一無二のアイテムとして保存されている資産のことで、ユーザーにデジタル世界での所有権を与る」もの。

   たとえば、ゴッホの描いた「ひまわり」は何十億円もするが、ポスターやレプリカは格安で手に入る。これをデジタルで行うもので、ネット上でいくら拡散しても、NFTの「しるし」が付いたものは唯一無二の「原本」のような保証が付くというもの。冒頭の小学生は自分の描いた原本を売ったことになる。2017年に誕生したデジタル技術で、今年7月から9月までのNFT市場で、販売額が1兆円以上になっているという。

   興味を持って自分でもアートを書いてアップロードしたという経営コンサルタントの坂口孝則は「なんと物好きな人がいて、0.01イーサリアム(暗号通貨)で売れたんです。今、1イーサは約55万円だから、5000円くらいで売れたんです」と話す。

   その話を聞いた加藤は「すごい時代だね。ネット上にギャラリーがあると思えばいい」とビックリしつつコメント。みちょぱは不思議そうな顔をしていると、加藤は続けて「オリジナルを持ちたいという人のために出される証明だね」と説明。

「バブル」指摘も

   冒頭の小学3年生はNFTアーティスト「ゾンビ・ズー・キーパー」として活動しており、少年の母親は「英国の男の子がNFTで3000万円稼いだという話を知り、息子に伝えたら僕もできるというので、やってみた」と話す。8月に初めて2000円で買われたが、その後アメリカの人気DJに買われ、SNSのアイコンとして使用されたことで人気となり、最高額170万円で作品が売れたほか、計200作が4000万円相当の暗号通貨で売れたという。

   少年のお小遣いは月額300円だったというが、少年は「お小遣いは増えた。でも大学に行くためのお金だって」と話した。

   バーチャル3Dアートを製作しているせきぐちあいみさんは、自作が130万円で落札されたという。NFTと出会う今年3月までは生計を立てられず、収入はイベント出演料が中心だったが、NFTと出会い15作品がすべて売れ「デジタルアーティストにとっては革命的。正当に評価される時代がやってきた。幸せなことだと思う」と話す。

   ただし、足立氏は「NFTバブルが来ている」と警告する。

   タレントのモーリー・ロバートソンは「NFT市場では投機熱が煽られていて、買って転売して儲ける人もいる。偽物が出回ることもあり、まだシステムの脇が甘いが、アーティストにお金が入るようになったのはいいこと」と話した。

   加藤は「すごい時代ですねぇ」と繰り返した。

(バルバス)

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