2024年 4月 20日 (土)

プーチン会見のツボ3点 識者が指摘(モーニングショー)

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   「ロシアのプーチン大統領が日本時間のきのう12日(2022年4月)に、『作戦の目標は必ず達成する。ロシアのような大国を孤立させることはできない』などと話をしました」と司会の羽鳥慎一。13日の「モーニングショー」は、防衛省防衛研究所の高橋杉雄さんを招き、ウクライナ侵攻後初となったプーチン大統領の記者会見での言葉を分析した。

   高橋さんがまず注目したのは「ウクライナ、ベラルーシ、ロシアは三位一体の民族だ」という部分。「プーチン大統領の世界観というか、ロシア観が表れているな、と。三位一体といいながら実態はロシアが支配しているわけですが」。

  • プーチン大統領の会見内容に注目が集まっている
    プーチン大統領の会見内容に注目が集まっている
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玉川徹「ロシア以外の世界に覚悟が問われている」

   次に高橋さんが注目したのは「我々が孤立するつもりはなく、今の世界でロシアのような大国を孤立させることは不可能だ」というフレーズだ。

「これも1つの世界観。上から目線的な世界観ですが、『経済制裁といってもロシアのエネルギーを完全に切り離すことはできないでしょう』というものの見方をはっきりと示した。実際、ロシアの天然ガスを運び出すパイプラインはウクライナ国内を通っているものがありますが、今でもそれは使われているわけで」

   最後のポイントは「最少の損失ですべての目的を達成する」という、戦況の分析をする際にプーチンが使った言葉。

   高橋さん「今回の戦争の1つの様相を表している。マリウポリやハルキウがそうですが、無理に突入してその都市を占領しようとしていない。ある程度侵入した段階で砲撃とかミサイル攻撃に切り替えて、ロシア軍は比較的安全な場所から攻撃を繰り返している。当然時間はかかりますが、その分ロシア軍の損失は少なくなる。そういう攻め方をしているということが、大統領の言葉で確認できたと言えます」

   浜田敬子(ジャーナリスト)「侵攻から1カ月の間にEUがロシア産エネルギーに払ったお金は4.8兆円という報道がありますが、それだけが払い込まれていると、いくら戦費がかさんでもある程度調達し続けられる。今、中長期的にはエネルギーの脱ロシアを目指しているが、それはなかなか難しいんだろうな、と。どちらが先に音を上げるか、経済は今、我慢比べのようになっていると思います」

   玉川徹(テレビ朝日のコメンテーター)「戦争はペイしないというのが大事。短期的にはヨーロッパも厳しいですが、長期的にはロシア依存を脱却しようという方向に進んでいますから、中長期的に見て、『絶対にペイしないんだ』という形を世界がきっちり見せないと、次々にこういうことが起こっていく可能性がある。ロシア以外の世界に覚悟が問われている」

(ピノコ)

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