2024年 4月 20日 (土)

景時(中村獅童)の「嫉妬心ジワリ」 VS義経の軍議シーン演技に注目 【鎌倉殿の13人】

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   御家人たちをまとめ上げた源頼朝(大泉洋)は、弟・範頼(迫田孝也)を総大将、梶原景時(中村獅童)を軍奉行とした本軍を京都に向けて派兵。北条義時(小栗旬)も従軍し、先発した義経(菅田将暉)と合流する。

  • NHKの「鎌倉殿の13人」番組サイトより
    NHKの「鎌倉殿の13人」番組サイトより
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グッと何かを飲み込むように...

   上総ショックが強くて頼朝と義経を嫌う視聴者も増えている様子のなか、物語は進行して歴史に残る「伝説の戦い」である宇治川と一ノ谷の戦いへと突入していく。歌や絵にも残っている義経の奇襲だが、なるほど義経のアドレナリンが大放出しているのがよく描かれていた。天才義経、神がかっている表情を観ると、どこかクレージーでドキドキするが、若者らしくエネルギッシュでひるまない態度には最終的に賛同してしまう。菅田将暉さん適役だし、この辺りは義経に対して好き嫌い賛否両論がありそうだ。

   闘いの前、義時をはじめ、義経、梶原景時らの軍議の場面。場数を踏んでいるベテランで仕事や能力に自負のある景時が「どうだ、この戦略!」と提案したものに「いーや、違う」と義経が一蹴。人生の大先輩に盾突く義経の態度にハラハラ。クソガキだと思ってんだろうなあ。しかし義経に対して異議申し立てせず、グッと何かを飲み込むようにして堪えていた。そして敗北感を匂わせて有能な義経を認める潔さに「えらい!」と唸ってしまった。ツイッターなどでは「義経のわがままに腹を立てると言うより、義経の軍略の才に敗北感を味わい嫉妬する景時の描写がいい」「梶原景時、パワハラ・ロジハラ上司に追い詰められていく優秀なサラリーマンを見てるようでかわいそうになってきた」といった声が寄せられていた。

   チーム頼朝を考えた時、義経の作戦が最善だと判断したのだろうが、チームのなかに義経のような協調性のない天才がいると、景時のような大人がいないとまとまらない。しかし景時だって人間である。嫉妬心がじわりと滲んだのがよかった。

   少し違った見方をすれば、頼朝が梶原景時を優秀な部下にして側においているのもわかった。報告書も完璧だったし、いざとなったときは殺し屋善児も雇っているし。上総の介の一件にしかり、景時ほどの忠誠心を見せる人は部下に欲しいだろう。

(Y・U)

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