副都心線、大声男で大混乱 監視カメラは抑止力になる? (めざまし8)

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   先週末の土曜日25日(2022年6月)に東京・副都心線の東新宿駅付近で、40代の乗客が車内で大声をあげて暴れ出し、地下鉄は緊急停止、乗客が後方の車両に逃げ惑うなど一時大混乱となった。監視カメラをどこまで広げるのか。対応策などを27日の「めざまし8」が特集した。

   土曜午後2時ごろ。東新宿駅は下校する生徒や女子学生らでごった返していた。ブザーが車内やホームに鳴り響いた。乗り合わせた視聴者の動画では、急いで別の車両に移動する人たちや、女性の悲鳴も聞こえた。サンダルや荷物も、車内に残されたままだった。

  • 電車内に防犯カメラを設置する動きが進んでいる(写真はイメージ)
    電車内に防犯カメラを設置する動きが進んでいる(写真はイメージ)
  • 電車内に防犯カメラを設置する動きが進んでいる(写真はイメージ)

「すごく怖かった」

   警視庁によると、東新宿駅を発車した際、40代の乗客が突然暴れだし、乗客が非常停止ボタンを押して緊急停車した。乗客の一人は、「駅を出た瞬間にいきなりキキーッというブレーキ音とともに、緊急停止してブザーが鳴って。前の方の車両から、人がいっぱい流されてきて。とりあえずもう逃げて、逃げて。3号車の4番ドアのあたりで人が固まっちゃって。ころんじゃう人とかもいて。なんか走ってつぶされてつぶしてみたいな感じでした」。「乗客から、ドア開けろ!ドア開けろ!という声がたくさん聞こえて、開いたと思ったら、安全用の白いホームドアが開かなくて。電車のドアだけ開いちゃっている状態。若い男性は飛び越えて逃げたんですが、私とかは全然上がれなくて、たまたまホームにいた男性に引き上げてもらった。私自身、本当にリュックがとても重くて、引き上げてもらうときにじゃまだと思ってリュック置いていったんですよ」。

   暴れた男のすぐそばにいた女性は、「すごく叫んで、痛いよこの野郎とか。お酒とか飲んでいたのかな。もう私の、ほんとここにいた。どんどん(人が)押し寄せてきたので。みんながごった返して車両も移れなくなっちゃって。すごく怖かった」。

   副都心線全線で約1時間運転を見合わせ、乗客5700人に影響が出た。警視庁は、暴れていた乗客を駅で確保。けが人はなかった。

   去年10月には調布市内を走る京王線車内で、男が刃物で乗客を切りつけ、液体をまき火をつけた。同8月には、世田谷区内を走る小田急線で男が乗客を切りつけ男女10人がけがをした。逃げ場のない電車内の犯行への対策として、車内に防犯カメラなどを設置するなどの安全対策が進むが、どこまで有効なのか。

   今回の騒ぎの前日に開かれた国交省の検討会では、防犯カメラの設置基準として、鉄道事業者に対し新たな車両を導入する際に、東京など3大都市圏を中心に(新幹線は全路線)設置を義務付ける方向で検討している。現状では、全国の旅客車5万両余りのうち4割弱に設置されている。車内での犯罪を思いとどまらせる「抑止力」を期待するが、無差別犯などはカメラがあっても、有効でないのでは、などの意見もあるという。

(栄)

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