2024年 4月 26日 (金)

コロナ後遺症「ブレインフォグ」、二重の苦しみ 羽鳥慎一「社会が許容してあげないと」

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

   きょう12日(2022年8月)の「モーニングショー」は、新型コロナの後遺症のひとつである「ブレインフォグ」を取り上げた。

   「ブレインフォグ」は、脳に霧がかかったような状態を意味する。症状としては、「徹夜した翌日のような、頭がずっとぼーっとした状態」「授業中に眠くても頑張って起きているような状態」「物事の手順を忘れる」「直前の行動を忘れる」などがあるという。

  • 周囲の理解も大切
    周囲の理解も大切
  • 周囲の理解も大切

「3カ月以上続く例も」

   MCの羽鳥慎一が紹介したのは、関西在住の38歳の会社員の女性の話だ。3月中旬にコロナに感染して最高39度の熱が5日間続き、経験したことのない激しい頭痛に見舞われた。4月に仕事に復帰したが、三日三晩徹夜したような脳の疲労感があり、パソコンの使い方がわからなくなったりメールの内容が理解できなくなったりした。強烈なめまいや脳のしびれ、吐き気などもあり、一時は寝たきりになったという。専門家の外来を受診し、後遺症と診断され、現在は休職して治療中だ。

   ブレインフォグが発生するメカニズムについて、羽鳥は「脳の中では通常、神経伝達物質が大量に作られて情報が伝達されますが、ブレインフォグにかかると、炎症性物質が神経伝達機能を攻撃することによって、神経伝達物質の数が減り、ぼーっとしてしまうということです」と図を使って説明した。

   ブレインフォグを研究している桐生大学の川上智史・准教授は「脳そのものに、もやがかかった状態で、頭の中で考えがまとまらない。今まで当たり前にできていたことが突然できなくなる恐ろしさがあります。3カ月以上続く例もあります」と説明。オミクロン株のブレインフォグの発症率は、デルタ株の20~50%程度だが、感染者が増えればブレインフォグの患者増加が予想されるという。現在は治療法はなく、対症療法しかない。

   成田悠輔(経済学者)「新しい後遺症でまわりの理解も得られないということで、二重に苦しい。こういう状態になっている人が結構いるかもしれないということを、みんなが認識することが大事だと思います」

   羽鳥「そもそも辛いのに、周囲から『ぼーっとしてるなあ』と見られたら、より精神的なダメージが大きい。『ほんとか?』ということではなく、『ゆっくりした方がいいよ』と社会が許容してあげないと、厳しいですね」

(キャンディ)

姉妹サイト

注目情報

PR
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中