生稲晃子議員、旧統一教会施設訪問認めたが... 立岩陽一郎「どこかにウソがある」「説明はおかしい」

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   西岡孝洋アナが「7月(2022年)の参議院選挙で初当選を果たした自民党・生稲晃子参議院議員が萩生田光一政調会長とともに旧統一教会の関連施設を訪問していたことを認めました」と伝えたニュース。生稲議員はきのう8月17日コメントを発表し、施設を訪問した事実を認めた。生稲議員は8月3日の初登院時に旧統一教会との関係を問われて「ないです」ときっぱり否定していた。

   しかし17日に発表されたコメントでは「6月にご指摘団体の関連施設に萩生田先生と伺ったことは事実です。当時、演説をお聞きの方から、他にも仲間が集まっているのでお話を聞かせてもらいたいと話があり、新人の立場ですのでより多くの人に政策を聞いていただきたいという思いでスタッフが判断しました」と主張している。番組では生稲議員に取材を試みたが、事務所は不在、自宅は応答なし、経営する鉄板焼き店にも不在だった。

  • 生稲晃子参院議員(写真:Motoo Naka/アフロ)
    生稲晃子参院議員(写真:Motoo Naka/アフロ)
  • 生稲晃子参院議員(写真:Motoo Naka/アフロ)

「候補者に調べている暇はないのではないか」の擁護論も

   長年、旧統一教会の問題を追及してきたジャーナリストの鈴木エイト氏は「関連施設を訪問したとされる日に、生稲議員は確かに八王子駅前で演説をしています。八王子には旧統一教会の関連施設が2カ所あるが、どちらに行ったとしても徒歩5~10分かかる距離にあり、急に出かけるには不自然な距離。八王子が地元の萩生田氏が導いたのではないか」という。

   元衆院議員の金子恵美は「選挙の実態だけ言えば、神輿に担がれた候補者は選対スタッフの決めたスケジュールにのっとって動くしかないところはある。旧統一教会関連団体だと把握するのは難しかったのではないかと思う」と話す。

   自民党関係者も「生稲さんは誰かにここに行けと言われたら、二つ返事だった。自分が何のために何をしたのか具体的にはわかってなかったと思う」と言っている。

   しかし鈴木氏は「2カ所ある施設はどちらにも礼拝堂があり、宗教施設とは認識できるはず。ロゴマークもあるので、ちゃんと見ていれば気づくはずだと思う」と指摘した。

   では同行した萩生田議員はどうだったのか。萩生田氏は「本人も不慣れだったので同行し、それぞれ短い演説を行った。何かを依頼した事実はありません」と話している。

   司会の谷原章介は「萩生田政調会長は会費を支払い、イベントのパンフレットに名前が掲載されていたことがわかっています」とさらに切り込む。萩生田氏は会見で、2014年に八王子で関連団体のイベントに出席したことを認めているが、生稲議員と関連施設に行ったことは明らかにしていなかった。

   鈴木氏は「パンフレットに萩生田氏の名前が載っていた集会は合同結婚式を進めるための内部向けの集会。そこで挨拶をしているということは深い関係にあることの証左だ。今回生稲議員と行ったのは、その関係が続いていたということ」と分析する。

   政治ジャーナリストの田崎史郎氏は「理想を言えば、ちゃんと調べてから行くべきだ。しかし現実問題として、選挙で接戦となっている候補者に調べている暇はないのではないか」と話す。

   ジャーナリストの立岩陽一郎は「参院選挙というのは広い選挙区を1人で回るわけです。今から話に来てくれと言われて、すぐ行けるような選挙ではないんです。事務局は日程を組んでいるので、瞬時に予定を加えることはあり得ないし時間もない。だからどこかにウソがある。(生稲議員の)説明はおかしいと思います」と主張した。

(バルバス)

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