2024年 4月 19日 (金)

安倍氏国葬めぐる各社報道 ロバート・キャンベルは「歯切れの悪さ」指摘

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   今日27日(2022年9月)14時から行われる安倍晋三元首相の国葬には、反対の声を上げる人も少なくない。26日午後6時半頃には新宿駅前で国葬中止を求め、約800人が参加する集会が行われ、参加者の大学生は「決定プロセスがおかしい、いままでやってきたことを考えると賛成できない。市民の声を届けなければいけない」と語った。

   まさに世論を二分するだが、国葬の意義は何か。「スッキリ」では案内状が届いた橋本五郎・読売新聞特別編集委員を交えてスタジオで議論を交わした。

  • 安倍晋三元首相(2020年撮影)
    安倍晋三元首相(2020年撮影)
  • 安倍晋三元首相(2020年撮影)

加藤浩次「もっと早くやっていれば...」

   ロバート・キャンベル(日本文学研究者)「国のリーダーが暗殺されたが、そのリーダーの政策、政権運営に疑問を持っている人がいる。国葬は、その人の軌跡を振り返ることで賛否を含め議論ができる空間を作ること。(ニュースで大事なのは)警備や交通規制ではなく、安倍晋三の行ってきたことを伝えること、それができない歯切れの悪さがある。94年の米ニクソン元大統領葬儀では、ニクソン時代はどうだったのか報道され、これから国はどうあるべきかのきっかけになった」

   橋本五郎「安倍政治を認めないという人たちを通じて、安倍政治に対する議論はずいぶんあったと思います。必要なことですよね」

   国葬に際しての半旗掲揚についても、自治体対応が分かれている。都庁や厚労省、渋谷区、足立区などは半旗を掲げるが、沖縄県庁や杉並区、荒川区、港区などは半旗を掲げない。

   橋本五郎「強制しないことが基本ですから、あとはそれぞれの自治体でお考えくださいということですが、自治体からすると決めてくれた方がやりやすいという気持ちはあると思う。でもそうすると強制になる。沖縄など亡くなった直後に半旗を掲げているから今回は掲げないというところもある。国葬反対論が多いのは決め方が拙速。しかも安倍さんの評価が定まっていないどころか旧統一教会問題があるなかでやっていいのか。コロナで大変な時にお金をかけるのがおかしいという庶民感情もある。最後は安倍政治をどう評価するか。この内閣ほど国論を二分することをやった内閣はない。とりもなおさずこれが今回の国葬の大きな特徴。キャンベルさんがこれを機に安倍政治を考えなければいけないというが、私もそうだと思う」

   司会の加藤浩次「岸田総理が国葬やると発表したとき6割賛成で4割反対だった。その後旧統一教会の問題が出て4割賛成6割反対になった。ここの部分だと思う。もっと早くやっていれば違ったと思う」

   ロバート・キャンベル「1967年の吉田茂元首相の国葬でも反対があったが、当時は自民党、社会党の支持者で議論が分かれていた。今回は与党支持のなかにも『国葬は違うよね』というのがある」

   橋本五郎「国葬の基準は作りようがない。今回の場合一つ、日本憲政史上最長の内閣であったこと」

   ロバート・キャンベル「イギリスは一般的に使える儀礼葬というものを作っている。サッチャーさんもそうですしダイアナさんもそうだった。政治の世界になると反対が出ることを見込んでいる」

(みっちゃん)

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