2024年 3月 29日 (金)

「闇バイト」リクルーターから電話 「トーンは普通の営業勧誘」(羽鳥慎一)だったが、その後豹変

   連続強盗事件や特殊詐欺事件の実行役を集める「闇バイト」の募集業者(リクルーター)を番組スタッフが取材した。SNSで高額報酬をうたい、電話は甘い言葉や冷静なしゃべり方で、まるきり普通のビジネストーク。それがテレビ朝日だと伝えたとたんに一転「ふざけんな ボケ!」と激高した。1日(2023年2月)のモーニングショー。

   SNSで闇バイトを検索すると、大量の書き込み。ダイレクトメッセージを送ると、一定時間後にやり取り記録が消える通信アプリ「テレグラム」に誘導される仕掛けだ。その相手リクルーターから電話がかかってきた。40代という男で、こちらの住まいや年をたずねた後、詐欺の現金やキャッシュカードを受け取る「受け子」の仕事を持ち出した。

  • 捜査が続いている(写真はイメージ)
    捜査が続いている(写真はイメージ)
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取材と告げると...

   男は「うちのリスク管理で、捕まった人間は1人もいない。安心してもらって」と優し気に強調。男自身が3年前に受け子を始め、月300万円稼いだこともあるという。警察官のふりをしてだますターゲットは「80すぎのおじいちゃん、おばあちゃんで、カードをお預かりしてお調べしますという感じで。通報されないように電話を切らず3時間か4時間ぐらい話す」「100万円以下の案件はない。報酬は売り上げの5%」だそうだ。「きょうなんか1114万円出た」とも言った。

   別のリクルーターは「犯罪のアルバイト。捕まるリスクはゼロではない」と冷静に語った。「グレーでもホワイトでもなく、完全に黒なお仕事」とていねいな言葉遣いだった。

   司会の羽鳥慎一「トーンは普通の営業勧誘でした」

   浜田敬子(元AERA編集長)「通常使う言葉で、聞く方は罪の意識がうすれる」

   しかし、取材と告げると「ケンカ売ってるのか」と吠えた。「手出すなら、何が起こるかわからないよ」「ヒマじゃねえんだ、わかんねえのか、日本語が。疲れるわ」と電話を切った。

   取材に協力した詐欺・悪徳商法ジャーナリストの多田文明さんは「一般家庭を狙い始めている。(リクルーターに)連絡すること自体が危ない。非常に危険です」と指摘する。

   羽鳥「暴力的なところを隠していた感じですね。これで身分証を出すと、後戻りできなくなっちゃう」

(あっちゃん)

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