こじらせ女子の青春映画「スウィート17モンスター」に引き込まれて
今週は、FOXテレビで見た「スウィート17モンスター」が面白かったので紹介します。この作品は2016年にアメリカで製作された青春映画で、監督はケリー・フレモン・クレイグです。
何となく見始めたのですが、次第に引き込まれていきました。(この原稿は、ネタバレを含みます)
主人公のネイディーン(ヘイリー・スタインフェルド)は、キスさえ未経験の高校2年生で、親友のクリスタ(ヘイリー・ルー・リチャードソン)が心の支えです。自己嫌悪しがちで、妄想によるおしゃべりが止まらないこじらせ女子なのですが、彼女の成長物語と言える映画でした。
ネイディーン(ヘイリー・スタインフェルド)は、よき理解者だった父を4年前に亡くし、几帳面な母親モナ(キーラ・セジウィック)のお気に入りは、人気者の兄ダリアン(ブレイク・ジェンナー)。
ある日、唯一の親友であるクリスタ(ヘイリー・ルー・リチャードソン)は、ネイディーンの兄と、恋に落ちてしまいます。
親友、家族とうまくいかなくなり...
そのことで世界にたったひとりだけ取り残されたような疎外感に陥ったネイディーンは、親友には絶交を宣言。以前から好きだった男子生徒にアプローチして、彼の車でデートに出かけますが、うまく行きません。おまけに母ともケンカ。ネイディーンは、教師のブルーナー(ウッディ・ハレルソン)を呼び出して、慰められます。
荒れた気持ちでいる妹の居場所を探していた兄ダリアン(ブレイク・ジェナー)は、ようやく先生の家でネイディーンを見つけました。
反省した彼女は、兄と、彼女の親友クリスタ(ヘイリー・ルー・リチャードソン)との仲を認め、兄とも仲直りをします。
そんな彼女を、以前から好きだったアーウィン(ヘイデン・セット)は、学校の映画祭に誘い、自分の作ったアニメ作品を見せました。それは、ネイディーン(ヘイリー・スタインフェルド)から見ても明らかに、彼女をモデルにしたものだとわかったのです。ようやくネイディーンにも幸せな時間が訪れます。
この作品は、主な登場人物の演技がとても生き生きとしています。人間が生きていくことの意味を、幸せになることの大切さを、改めて考えさせてくれる優れた作品です。