役人に嫌われ続けた 竹中総務相の5年5カ月竹中平蔵総務相は2006年9月15日、政界引退を表明したが、霞が関の役人たちは一様にほっとした表情を見せる。これほど官僚から嫌われた大臣も珍しかったからだ。 閣議後、竹中総務相が、小泉純一郎首相の退陣と同時に、大臣職ばかりか参議院議員の職までも辞すると発表した。一時は、「ポスト小泉」の声も挙がったほど政治力に長け、権勢をふるった出色の経済学者は、首相に殉じるかたちで、あっけなく国会の赤絨毯から去っていく。 「ガタガタにされた僕らの気持ちがわかりますか」
竹中大臣退任で官僚は一安心? 「これで、やっと正常な姿に戻ることができる。郵政という組織に手を突っ込まれ、ガタガタにされた僕らの気持ちがわかりますか」 ニュースを聞いて、旧郵政官僚のひとりは、感無量といった様子で熱っぽく語った。 「正直、竹中さん以外ならだれが大臣に来ていただいても構わない。大歓迎です」 淡々と感想を述べたのは、旧総務庁出身の官僚だ。現在の松田次官は、総務庁の人間で、竹中総務相の強い引きによって次官に就任している。役人にとってはそんなことは関係ない、ということなのだろう。 講演料も入って、経済的には辞職後のほうが裕福さて、竹中総務相の後釜だが、いま密やかに省内で囁かれているのが、公明党の政治家がその椅子にすわるのではないかということだ。具体的には、冬柴鉄三幹事長の名前などが挙がっている。公明党は、9月11日、北側一雄国土交通相に代わり、次期内閣に冬柴幹事長を閣僚として推薦する方針を固めた。 「公明党の大臣というのは、割に扱いやすいので、僕らは歓迎しています。余計な口を出してこないし、官僚の意見を聞きますから」 というのが総務官僚の共通認識のようだ。 ads by Overture
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